子供を持つ親になるまで
「春」に悲しみはなかった。
学生の頃は,過ごした学び舎よりも
新しい環境へ思いを馳せ
社会人になってからは,花粉症に怯え
寒さが和らぎ,草木が芽吹き,暖かくなっていく
希望の中にも「三寒四温」で,常にマフラーが欠かせない,
気が抜けない日々なのだ。
でも
子供を持ち,0歳で保育園へ通わせ,
毎年毎年感じるのは,1年かけて育てた
信頼のおける先生(保育士)とのお別れだ。
悲しい
子供よりも,かなしみが強い
寂しい
苦しくらい,心細い
保育士は私にとって
子供を一緒に育てる仲間だ。
私と,夫と,保育士で我が子を育てている。
だから,そのメンバーがいなくなる変わっていくのは
これ以上ない淋しさで胸が張り裂けそうなのだ
自分の恩師にすら,卒業式でも泣かなかったのに。
それくらい
思い入れがある。