この前だんなさんが借りてきて、DVD観たんだよね、これの。
だんなさんは去年原作読んでて、それをキッカケに自分の祖父や、祖父の友人だった方のお墓参りに行ったりしたんだけど、
実はこの原作、あたしがゆきちゃんに、愉貴を妊娠中に借りて借りっぱなしにしてるものです(笑)
4年越しで読みました。
映画が予想以上に面白かったからなんだけど。
で、原作でも泣きました。(もちろん映画でも泣いている)
簡単に言うと、第二次世界大戦中のゼロ戦(戦闘機)の話です。
舞台は現在で、フリーターの青年が、フリーライターの姉のアシスタントとして、ゼロ戦乗りだった自分達の祖父の話を当時の戦友たちに聞いていくうち、祖父の真実の姿とその想いが明らかになっていくって話で、エンターテイメント性が強いです。
話は祖父に関わった戦友たちの思い出を語る形式で、ゼロ戦に乗っていた人だったり、それを整備していた人だったり、祖父を想う視点もさまざまです。
なんかね、あたしこれを読むまで、カミカゼ特攻隊って、あの戦時中特有の、強すぎる愛国心の少年たちが志願してガンガン死んでいったバカな作戦だと思ってた、ずっと。
でも違うんだなって。
たとえ戦争中だって、死ぬのが怖い気持ちは今と同じだって。
その恐怖の中で、だけど絶対に逃げられない状況の中で、国のため家族のためって自分の気持ちに折りをつけて死んでいったんだ。
そう思わないと生きていけない、死に向かえない状況に追い込まれていたんだなって。
この小説に賛否両論あるようですが。
たしかに、映画やドラマの映像化をするにあたっての脚本として読めば面白いけど、
小説としてはかなり拙いと思う。(←なにさま)
ただ、この作品を否定してる人の中に、
「戦争賛美だ」「特攻を美化している」
とか言ってる人たちがいて、
え?
てなった。
戦争やゼロ戦を全く美化していないし、むしろこれを読んで、戦争ってなんて残酷なんだろうって気持ちになったあたしからすると、
え?ほんとに読んだ?
ざーっと流し読みしただけでしょ。
としか思えない。
たしかにゼロ戦が、いかに素晴らしい戦闘機だったかを全ての人が語ってるよ?
だけどその戦闘機としての優秀さを過信するあまり、それに乗る生身の人間の精神力や体力を全く無視した無謀な作戦がとられたことを、非難してもいるんだよ。
特攻が志願ではなく命令だったことや、
日本人が国や軍から捨てゴマのように扱われているのに対して、
アメリカ兵が自国から、「ひとりの人間」として扱われていることに愕然とする場面もあったりした。
アメリカ人にとって戦争に行くということは、戦って無事に家族のもとに帰ることだったかもしれないけど、
日本人にとっては、戦争に行くということは、死ぬまで戦い続けるってことだったんだよ。
それを読んで美化してる、と思った人の感性、おかしくない?
あたしは去年宮崎駿の「風立ちぬ」観たんだけど、そっちはゼロ戦を作った側の視点でね。
それはそれで面白かったよ。
「永遠の0」で祖父である宮部が、
ゼロ戦を作った人間は、それを操縦するのが生身の人間であることを考えていなかったのではないか
って言うシーンがあるんだけど、
たしかに風立ちぬでゼロ戦を作ったのは明らかに理系の、操縦なんて絶対にしないタイプの人だったんだよね。
実はこの小説を否定している人の中に宮崎駿もいて、
「おいおい、おまえが言うなよ」
って心の中で突っ込んだよね。
あなたの「風立ちぬ」の方が明らかにゼロ戦を美化しておりましたが。
いや「風立ちぬ」好きだけどさ、あたしは。
そんで肯定してる人の中に安部首相がいたことにも突っ込みました心の中で。
え?これ読んで、それでも憲法改革するってどういう?
それとも話題に乗りたくて、ざーっと流し読みして間違った解釈しちゃった派ですか?
それともあたしの解釈が偏ってて、実は戦争賛美の話なん?これ。
来年には三夜連続でドラマ化されるそうです。
向井理主演。
これも賛否両論あると思うけど、映画では岡田くんだったんだよねV6の。
でも小説で宮部は「長身で穏やかな雰囲気」だから、岡田くんは小さいし強すぎるなー目が、と思ってたから、
逆に向井理の方が小説読んでるとしっくりくるかなー。
どんな宮部になるのか楽しみ。