桜のトンネル


道路の真ん中を歩きたい気分

車道だから出ないけど
歩道を歩いているとたくさんの人とすれ違う。

綺麗な桜に目を奪われるが
それと同時に
色々な人の会話が耳に入ってきて
わたしにはそれも楽しい。

お父さん上野いいんじゃね?

お母さん上野いいじゃん
 行っちゃお行っちゃお

お父さんお父さんお母さんウェイウェイ

どうやら
上野で飲むらしい
ここは飯田橋
その瞬間のノリで行き先が決まった若者たちは
駅の方面に向かって行った
行ってらっしゃいバイバイ


ウェイウェイな世代

若者の世代

我が子にも言う
今しかできない事もある
思いっきりやりなさい

失敗したら学べばいい
経験を糧にしなさい
それが役に立つときが後から来るから。


歩道で座り込む子供とお母さん
どうやら子供が怒られています
お母さんの指導中です。

お母さん上ばっかり見て歩いちゃ駄目って何度も言ってるでしょ。
もっと周りも気にして歩かないといけないの!!
上ばっかり見ていると、周りの人にぶつかって怪我をさせちゃう事もあるし、◯◯ちゃんも怪我をしちゃうかもしれない。
だから危ないから上ばっかり見ないで。

赤ちゃん分かりました。

お母さん偉いな〜
ちゃんと子供と向き合って、言うべきことをちゃんと伝えている。

これぞ教育だ。

教えて育てる

お母さんに拍手拍手拍手拍手

桜が綺麗で上ばっかり見ちゃう子供の気持ちも分かる
なんて可愛いんだよ。


そして
我関せずで
スマホで道を検索していた模様のお父さん。

真剣に子供と向き合っているお母さんとは対象的に呑気な雰囲気。

それを見たうちの娘が1言
お父さん....
他人事か!?

いやっ
あれでいいんだよ。
親が2人で一緒に怒ったら子供は辛い。
1人が怒ったらもう1人はフォロー役。
そうすれば子供の心はいじけない。

わたしは父と母に揃って怒られ、心の逃げ場がなかった。
怒られて泣いて、怒られた事実だけ残ってなぜ怒られたかまで理解が届かなかった。

泣けば泣いたで
泣くなとさらに怒られて
わたしの幼少期は踏んだり蹴ったりだと思った。

だから
溜まったフラストレーションは歳の離れた怒られない妹へと向かう。
理不尽な姉でしょ
元はと言えば、怒られるような事ばっかりする自分がいけないんだけどね。
当時のわたしはそんな事は思わない。
何でわたしばっかりムキー
この言葉に尽きる。

そしてひねくれた(笑)

いまだに
ひねくれた性格が災いして
人に甘えられない。

や〜ね〜