だあれもいない砂漠で | Stay Hungry. Stay Foolish.

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旅を日常生活に。
広大なアメリカでRV(キャンピングカー)暮らしをしています。

テキサスから毎日6時間ずつくらい運転して、1週間かけてカリフォルニアに戻って来ました。

今年の春に来た道をそのまま戻ると、グランドキャニオン付近など標高が高くて気温が低すぎるので、南に回ってメキシコとの国境ぎりぎりのところ、エル・パソ経由で帰ってきました。

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ここまで来たらもうかなり暖かい♪

カリフォルニア入りする前日は、アリゾナのクォーツサイトという小さな町で一泊しました。
ここは、給油するか、どうしてもフリーウェイを降りなきゃならないような緊急事態でも起こらない限り、絶対に足を踏み入れることのないような場所です。
人口はたった3,600人ほど。

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町外れにある教会の方向を示す看板も、イベントか何かの仮設サインのような間に合わせ感。。。

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町内にある墓地もやっぱり砂漠。

ホントに笑っちゃうくらい何もないところですが、実は“RVのメッカ”とも言われています。
ここは冬も温暖なので、スノーバードと呼ばれる避寒者たち(北部、特にカナダからのRV生活者)が冬になると南下してくるんです。
毎年、宝石や鉱物の有名なスワップミートがいくつも立て続けに開催される1月と2月には、約2万人のRV観光客が集まるので、この地域は見渡すかぎりRVで埋め尽くされてしまいます。
(フリーウェイ10沿いなので、冬に通りかかってこの光景にゾッとされた方もいるかもしれない?)

実は、我が家もここクォーツサイトで購入しました。

$Stay Hungry. Stay Foolish.-quartzsite rvs
とにかくRVのディーラがたくさんあります。
カリフォルニアで買うより絶対に安いのでオススメ!

そして何とここクォーツサイトには、ヨットクラブもあります。
砂漠のど真ん中にヨットクラブ?

そう。
おそらくは世界で唯一の、海から数百マイル離れた砂漠にあるヨットクラブです。
ただ、ヨットがRVになっただけ。

バーレストランになっていて、隣接したモーテルではDock(波止場)にRVを“停泊”できるSlip(停泊所)がちゃんとあります。
これでもれっきとしたヨットクラブなので、会員証を見せれば世界中のヨットクラブで受け入れられます。
ちなみに私たちも3年前に会員になりました。

まあとにかくヘンテコな町ではありますが、この日は近くの砂漠でBoondocking(何もない辺鄙な土地でキャンプすること)することになりました。

アリゾナには政府(BLM)管轄の土地がたくさんあり、このような公有地で自由にBoondockingできます。
ルールは、1カ所につき14日間まで無料、それ以上は1日1ドル(安っ!)。
気に入った場所に(誰かが作った)ファイヤーリングがなかったら、勝手に自分で作ってよい(ヤッタ!)。

看板には14日経ったら別のBLMの土地に移動すればよいと書いてあったから、やろうと思えばずっとタダで住み続けることができるってことかしら?

$Stay Hungry. Stay Foolish.-blm land
周りに誰も居ない自然の中でキャンプって、なんだかワクワクします。
とにかく静か。
全裸で歩きまわっても誰にも見られません。(そして、こんなこと一生に一度しかできないかもしれないと思い、実行に移してみる。)

$Stay Hungry. Stay Foolish.-blm land camping
とても暖かかったので、RVの屋根の上にベッドを作成中の私。

この日は偶然にも、しし座流星群がピークということで楽しみにしていましたが、あまりたくさん見られないまま眠りに落ちていました。残念。
それでも、満点の星空の下で寝るという素晴らしい体験ができたことに感激!

東海岸での寒さも嵐も苦労も一気に忘れちゃいました。

そして今、これまた春のように暖かく穏やかなカーピンテリア(サンタバーバラとベンチュラの中間にある海辺の小さな町です)で、窓の外に太平洋を眺めながらこのブログを書いています。

とにかく心身ともに疲れきっている感じなので、少し“普通の”生活をしてゆっくり自分を取り戻していこうと思います。


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