彼は、人前で手を繋いで歩くのが苦手。
そんな彼が、最初で最後、たった1度だけ、
わたしの手を握って歩いてくれた事がありました。
いつもどおり、彼の自宅から駐車場へ向かう道。
さり気なく手を取り、握り締めてくれた。
その手は、物凄くあたたかくて、優しかった。
離れたくないと、帰りたくないと、そう伝えたかった。
あの1度きりの出来事は、なんだったんだろう。
未だにわからないけど、大切な思い出です。
1度きりだっていいの。
その1度は、いつまでも消えない時間。
いつまでも忘れない出来事。
周りのカップルの当たり前が、
わたしと彼には当たり前じゃないから。
恋人同士にすらなれない、不思議な恋愛。
それでもいい。
彼がココに居るのなら。
今日も、彼は笑っています。
