またまた富士山話。
そろそろ完結編。
うんざりな方はスルーしてね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇6時半ころ
さて、登頂の感慨もそこそこに下山路に向かった私達。
下山路は砂砂利溶岩の混ざったものが堆積した坂道。もちろん下り坂。
足を前に出さなくても、自然に進む感覚がありがたい。
ザックザック、ザックザック
山に沿って作られた、まっすぐな坂道を10メートルか50メートル(←適当)進むとつづら折りに折り返し
またまっすぐな坂道。
周りにもたくさんの下山者がいて
前を行く人から砂煙が舞い上がる。湿気が少ないから、思いっきり舞い上がる。
たまらずに持参したマスク(持ち物リストに書いてあったのね)とサングラスを装着。
ついでに、遮るものが何もなく、ダイレクトな直射日光(地上より太陽に近いからかさらに強く感じる)により暑いのなんの。
防寒の為に着ていた雨具の上だけ脱ぐ。
中に着ていたパーカーのフードをかぶり、日焼け防止。
日焼け止めも塗り塗りし、また歩きはじめる。
すると、マスクの中にものすごい汗をかいて不快だったので
タオル巻きに変更。
黒いパーカー着てフードかぶって、中にキャップかぶって、サングラスしてタオルを顔半分巻いて
その姿、どう見ても銀行強盗。
どこまでも続く同じような坂道。
下を見ると、ジグザグ道が遥か雲の下まで続きその先が見えなくなっている。
終わりが見えない坂道を下る。
キツい。
山小屋もなく、目印もない。
ストックを突いてはいるものの
足元を見て注意しながら歩かないと、大きな石がアチコチに転がっているし、滑って転びそうになる。
3人とも次第に口数も少なくなり、
ただ黙々と、ザックザックと足音だけを響かせながら歩き続ける。
砂埃と太陽の熱をあびながら。
折り返し地点で時々休憩を挟み、とにかく歩く。
途中、救護用のブルトーザーとすれ違った。
骨折した様子で運ばれる人が2人。熱中症と思われる人、1人。
それ以外にも、道の途中には
力尽きた人達が倒れ込んだように寝てる。
過酷だわ。
まじで。
途中、ウェットティッシュで手や顔を拭くと
茶色く汚れていた。
何だか口の中もジャリジャリするし。
3人とも黒い服が赤茶色に汚れていた。
ひたすら歩き続けると
だんだんと雲が近くなり、
6号目のトイレまで来た。
ここまでくれば、あと一息。
と、思いきや
ここから先も長かった。
だって、下るはずなのに登り坂ばかり。疲れきった体に登りはキツいわ。
でも、登ってみると今まで長く単調な坂を下りてきたためか、変化があって意外といい。
雲の中なのか、森林地帯に入ってきたからか
太陽が遮られ、涼しくなってきた。
5号目に近づくに連れて
階段あり
馬あり
馬車あり
観光客あり
と、下界を感じさせる。
観光客はアジア系海外からの方々が多い。
下山してくるヨレヨレドロドロな私達を横目に
オシャレ着にヒールのサンダル、焼きイカとか食べながら
キャッキャと歩いてる。
過酷な登山をしてきたグダグダな私達から見ると、
『富士山を甘く見るな!』
とか言いたい感じ。
馬の山盛りウンチに気を付けながら
先へ進むと
とうとう5号目のロッジに戻ってきた。
下山時間は約3時間ちょい。意外に早かった。
適当な場所にリュックを下ろし
荷物の整理。
リュックが凄まじく汚れてる。
鼻をかんだら、黒かった。
しばしボンヤリ。
周りを見渡すと
これから登山をする人(登山の格好だけどまだキレイ)
登山を終えた人(私達含め多数の薄汚れた人、地面に平気で座り込む)
観光客(小綺麗で軽装)
で、山小屋の前の広場は祭りの賑わい。
時間が来て、バスに乗ると
全員、速攻で爆睡。私ももちろん爆睡。
さびれた温泉センターに連れて行かれお風呂に入る。
そこでラーメンを食べ、帰りのバスもまた爆睡。
あっという間に新宿に着いた。
電車に乗って、家に着くと
アヤノがバァバと外で遊んでいた。
『ただいまー!』
『あ!ママだ!
どこいってたの?フジサンのぼってきたの?』
嬉しそうな笑顔で手を伸ばして抱きついてきた。
アヤノを抱っこして
何だかホッとした。