やっぱ疲れてんのかなーって思った。
簡単に凹んだから。
そしたらね。
明日は早いからもう寝るって言ってたのに。
ピンポーンって鳴って
玄関に行ったら。
ひょいって顔して
鍵開けて立ってた。
「泊めて?」って。
黙々とゲームして。
勝手に寝た。
寝る前に。
テーブルでコーヒー飲んでDVD観てた
あたしの後ろに立って。
いすの背に両腕のっけて
あたしの肩にあごを乗っけて。
一回だけ聞いた。
「なんか、要る?」
「・・もうあるから、いい。」
そう言って首を横に振ると
アタマをくしゃって撫でて
そのまま寝室に消えた。
「なんか」は「俺」。
要るって思ったから
来たんでしょ。
そういうキミの存在だけで
この部屋は満たされる。
今のあたしに必要なのは。
カラダじゃなくて
キミの呼吸。
コトバじゃなくて
キミの声。


