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活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

 
今回は真紀と薫の江ノ島デート、陰陽局の津場木茜の家へ訪問、そしてメインの由理が隠してきた嘘が明らかになる3偏。
 
真紀と薫の江ノ島デート。
普通に美味しいもの食べ歩いたり、甘いだけのデートかと思ったら、弁天様と五頭竜の夫婦喧嘩に巻き込まれてしまう2人。
江の島と言ったら弁天様の嫉妬により、カップルが別れるというジンクスがあり、この本のなかにも御多分に漏れず、喧嘩になるカップルがいたけど、真紀と薫は弁天様が呆れるほどの中のよさ、トラブルに巻き込まれるのは想定内といった感じの話でした(^^)
熟年夫婦の域に達している2人かと思えば、恋人の丘で ”龍恋の鐘” を鳴らすことや、名前を書いた南京錠をかけることに照れる初々しさ、五頭竜の奥さんの尻に敷かれる弱気さがちょっと可愛かった。
 
陰陽局の津場木茜の家へ訪問
前作の京都で津場木茜に助けられた真紀と薫が、謹慎中の茜が住む津場木本家を訪問する話。
退魔師一族の本家なので堅苦しい人と家かと思ったら、当主の巴朗さんも茜の父親の咲馬さんも愉快な人だった。
津場木家の女性陣の豪快さと、訪問客にいきなり襲い掛かる猫又がたくさんいたりと面白いお家でした、流石にあの人の実家だけある(笑)
ただ今回は、津場木家の消せない呪いの話がちょこっと出てきて、『かくりよの~』の話にも絡んっでくる津場木家の消せない呪いの話は、どちらで明かされるのか気になるところです。
 
そしてメインの由理の嘘の話し。
お兄ちゃんはなんなの? 人間じゃないの?という小さな頃からの疑問が、″狩人″に追われた異国のあやかしバクを匿い、玉依姫の能力を開花させつつあったことで、由理が隠し続けてきた嘘がばれてしまうことに。
 
ただ、人間を愛し、人間に憧れ、 傷ついた自分を助けてくれた両親と妹が大切で、家族を悲しませたくない思いから 人間に化けて生きてきただけなのに、若葉のほんの些細でいて残酷な疑問から化けの皮が剥がれてしまったこと。
もしかして?という思いはあったけど、 大妖怪から人間に生まれ変わった真紀や薫と違ってあやかしの鵺のままで、千年の間ずっと真紀の嘘よりも重い真実を親友2に隠して生きてきたこと。
自分のことを覚えてる人間の記憶を消してしまったこと、などが今回は切なく悲しかったです。
それ以上に若葉が由理のことを忘れても、自分が送った忘れな草栞の花言葉、願いのこもった「私を、忘れないで」を心のどこかで覚えていることがとても切なかったです。
玉依姫の能力を開花させつつある若葉には、いつか本当の由理を見つけてあげて欲しい。
 
若葉を助けだし、最後の最後で現れた晴明こと叶先生の式になると言い出した由理が、もう真紀たちの元に戻って来ないんじゃないかと思っていたら、夜鳥由理彦というどちらも大切な名前をもって、転校生として戻って来てくれて嬉しかった。
号泣した真紀や薫ほどではないけどウルっときてしまいました。
やはり、あやかし夫婦の物語は3人そろわないと面白くないので。
 
叶先生に突きつけられた3人の嘘。
残るは薫(酒呑童子)の嘘のみですが、嘘をついているとは思えない薫がいったいどんな嘘を隠しているのか。
”狩人”たちの目的は何なのか、真紀たちは浅草のあやかしを守ることが出来るのかなど今後が楽しみです。
 
 
内容(「BOOK」データベースより)
 

浅草の今を生きる茨木真紀は、かつて鬼の姫“茨木童子”だった記憶を持つ女子高生。彼女と同じく元大妖怪の天酒馨や継見由理彦を巻き込んで、今世も悩めるあやかしのため、賑やかに駆け回る。修学旅行先の京都で、真紀は前世にまつわる嘘を明かし、すれ違っていた馨と向き合った。そして今度は約束していた江ノ島デートへ!ところがその頃浅草では、由理彦の妹の若葉が、見えないはずのあやかしと出会っていて…。冬の浅草を襲う異変に、また一つ暴かれる嘘。「最強の鬼嫁」夫婦と、友との絆が試される―!

 

KADOKAWA (2018/3/15)