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活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

余命宣告をされた、「あるサラリーマンの死」「ある医学生の死」「ある医者の死」3人の患者の死と3人の医師の物語です。

サラリーマンの男性は、妻とこれから生まれてくる子供のために、最後まであきらめず急性骨髄性白血病と戦い。
医学生の女性はALSであることを受け入れ、医者にはなれないけど、医学生として病気がどんな症状を自分自身にもたらすのかを知り、最後まで現役の医学生であり続け。
最後の医者は、医学生の女性の病気と闘う姿をみて、たった一人だけの祖母を安らかに送るために延命治療はせず、自分の治療方針を決断した3人の患者。

最後まで諦めずに病気と戦うことを、傲慢なまでに強い信念でもって説く福原。
病気と闘うことが全てではない、限りある命を大切に生きるとを説く桐子。
2人の同級生で、福原と桐子の間で揺れ動き、どちらの意見でもない自分なりの答えを見つけ出した音山の3人の医師。

全ての患者と医師の両方にとって、どちらが? どれが? 正解とも不正解とも言えないし、患者はどんな医師を選ぶべきか、答えの出せない命題を突きつけられているような本でした。

「ある者の死」で死神と言われる桐子が患者な対して、淡々と死を受け入れることを説いていたのが、音山の病気を知って揺れ動く姿や、どこまで行っても平行線を辿るであろう福原と桐子が、大切な友人である音山の治療をするために、ほんの一瞬だけ交差する思いがが印象的でした。

 

この本を読んで、自分が余命宣告をされた時に、どんな選択と答えを出すのか? 学生時代のレポート課題で考えさせられた事を思い出しましたが、何年経っても未だに答えを出すごとが出来ずにいます。。。

最後まで自分らしく生き抜いた3人のように、勇気ある決断を出せるよう生きて行きたいと思いました。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

あなたの余命は半年です―ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副医院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは?究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか?それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!

 

TOブックス (2016/11/1)