下巻になります。
第2章「とある母親の死」
上巻から続く福原の母絵里の最後の日々と桐子少年との賭けの行方が描かれています。
どちらが勝ちとか負けというのではなく(かなりの負けず嫌いのようですけど(^^;;)、短い出会いを通して、桐子少年の投げやりな生き方を、自分なりの生き方を見せることで、
病気に勝つのではなく、潔く諦めることも1つの選択であることを絵里だから聞かされたことが、元々諦め感の強かった少年が、大人になってさらに信念となったような気がします。
絵里さん、病気から逃げ出そうとする弱さもありながら、それでも子供との約束の為に最後まで決して諦めない強さを持った素敵なお母さんでした (っ ̯ -。)
続く第3章「とある医者の死」
動静脈樓で倒れた福原の父であり、病院院長である欣一郎氏の病気と死に関連する、2人の医師の葛藤と協力。
父と息子の確執の元となった原因と、全ての伏線の回収が描かれています。
病気が原因で、譫妄と言うか認知症の様な症状を発症してしまった欣一郎さんなので。
医者になったばかりの頃から絵里との出会い、その後の話へと過去と現在が混在し、読んでいくことは大変でしたが、何故欣一郎さんが福原に対して冷たったのか、福原が愛されていないと思い込んだのかが、最後に1周回って全てが繋がり。
福原の愛されていなかったという思い込みは、不器用な父子だから伝わらなかった蟠りだったこと。
愛されていなかったのではなく、愛されていたことを知り、静かな親子の時間と安らかな看取り。
それと最後まで打ち解け合うことは出来ませんでしたが、桐子との医師としてある程度認め会えるまでになり。
全てが丸く収まった、きれいな終わり方が見事でした(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)
内容(「BOOK」データベースより)
少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。彼女の命を賭けた願いとは?なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。流転する時を越え、受け継がれる命が希望の未来を生む―読む者に生き方を問い直す、医療ドラマ第二弾。感動の完結編!
TOブックス (2018/4/2)
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