さいたま新都心のルミエ新都心ホテルで、ウエディングプランナーをしている北条香澄は、生まれながらの『絶世のブス』。
今まで恋愛経験すらなかったのが突如、職場の上司で超絶美形の意識高い系B専の久世課長と、テナントとして入るお花やさんの店長武内さんと言い雰囲気になる(いきなりのモテキ到来的な(笑))、お仕事✕恋愛ラブコメ小説でした。
初読みの作家さんの本だったのですが、1冊の本の中でここまでブスを連呼する小説はじめてでした。
100回じゃ到底きかないし、数えきれないぐらいで、もうそこまで言わなくてもって思ってしまう程なんです(^^;;
このブス連呼もですが、表紙や章ごとの扉絵でも、香澄の顔がすべて隠されているんです。
顔以外を見るととくにブスという感じでもないのに、絶世のブスと言われる顔とは?、想像を掻き立てられる絶妙さや、章ごとのタイトルもすべて「B」から始まる徹底ぶりが面白いです(笑)
しかも、生まれながらの『絶世のブス』と言われてしまう香澄のキャラもですが、上司の久世課長キャラが濃い(笑)
自分を超絶美形の意識高い系B専と自負し、世界の誰もが嫌うGを尊い生き物と言ってのけるは、好きな女性をGと同列に語る美的感覚異常の嫉妬深いストーか―気質としか言いようのない変態。
(B専を卑下するつもりはありません、久世課長を異常だと思うだけです)
好きな女性をGと同列に語るか普通。
仕事のできるエリートで、どんな美形だろうとドン引き (ーー;)
しかも、久世課長の香澄への口撃(攻撃じゃない)がまた凄まじかった。
「何をどうやっても醜い、一本芯の通った正真正銘のブスです、理想以上です!」
「ずっと…探していました。貴女のような、絶世のブスを」
コレ ☝ が好きな女性への告白とプロポーズの言葉 ∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
仕事で失敗して落ち込んで、泣いている香澄に対して。
「普通、ブスが泣いても汚いだけなんですよ」
「ブスの涙が武器になるとでも思っているんですか」
腕利きの美容師をもってしてもまったく歯が立たなかったことに。
「どこまで筋金入りのブスなんですか」
「霊長類最強のブス」
などなど、交際を申し込んだ相手にかける言葉がこれですか?って言いたくなるぐらい、誉めてるんだか貶してるんだか分からない言葉が出るわ出るわ(笑)
これで恋愛物になるのだから不思議です。
そして、あまりの久世課長の言葉の酷さとブスの多さに、途中うんざりしつつも展開や香澄の独り言が面白くて、気づいたら一気読みしてました(^^;;
お仕事小説としても、今回は3組のカップルのお話だったのですが、自分は無理だけど新郎新婦が主役となる1日のために、常に一生懸命考えて最高の結婚式になるよう奔走していく香澄の姿が素敵でした。
顔はイマイチかも知れませんが、努力と性格はピカイチの美人。
ウエディングプランを香澄に立てて貰った新郎新婦は、きっと幸せになれるだろうなと思えるお話でした(^^)
最後に久世課長への恋心を自覚し武内さんを振って(私なら、好きな女性をGと同列に語る変態久世課長よりも、小手先だけの非モテと言われるけど、優しい武内さんを選びますね)、久世課長からの交際の申し込みにYESを言いそうになり、寸でのところで正気を取り戻し逃げだした香澄。
久世課長の今後の展開が楽しみです(^^)
内容(「BOOK」データベースより)
物心ついた頃から“ブス”だったわたし。子供の時に参列した結婚式に憧れて、せめて誰かの幸せな瞬間を演出したいと、ウェディングプランナーの職に就いた。様々なお客様が人生の門出を祝おうとホテルを訪れる。そんなわたしが、やり手の美形上司・久世課長に求婚された!?「香澄さん、ずっと探していました。あなたのような…絶世のブスを」「はぁ!?(怒)」
集英社 (2016/12/16)
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