病院は、夜になると救急車が多くやってくる。


あと、パトカーも。


サイレンや姿を見る度に、


助けに来てくれた!


と思っていた。


ある夜、消防車のサイレンがして、


病院が火事になった。

早く逃げないと!

助けてー!


と、叫んでいた。


でも、誰も来てくれず、床の上にしかれた布団の上で、ひたすら幻聴と妄想の世界にいた。


あ、消防隊員が近くまで来た。

モールス信号を送ろう。


と、そんなもの知らないけど、壁をトントン叩いていた。


そしたら看護師が、うるさいですよ。


と言いに来た。


でもひたすら、トントンしていた。


そうこうしていると、朝になり、ご飯が運ばれてきた。


ご飯を置く台は、ダンボールだった。


ひっくり返しても、ケガなどが無いようにだろう。


頭がおかしくなりながらも、


なんでこんな生活をしなくちゃいけないんだろうと、思った気がする。


その後、薬が出され、何の薬かも説明のないまま、色んな薬をいっぺんに口に入れられ飲まされた。


私は1錠ずつしか飲めなかったけど、このおかげで、大量の薬をいっぺんに飲むことが出来るようになった。


それから、コップに水を入れ持ってきてくれ、飲むことが出来た。


すると幻聴が、


水をいっぱい飲めば、中毒になって死ねるよ。


と言ってきました。

その通りに、水をいっぱい飲み、おかわりを何度もしたら、看護師は持ってきてくれなくなりました。


ただ、面倒くさかっただけだろうけど、、