フレーズ途中のブレスを揃えると上手くいくこともある

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トランペット奏者 / ピアノ弾きの末廣亜耶乃（すえひろあやの）です。

トランペットセクション内で同じようなメロディー及びハモリを演奏している時、カンニングブレスでお互いのブレスの位置をずらしてブレスで穴が開くのが目立たないように調整する、、、という手段がありますが、実はそれだけではなくて。

少しフレーズの切れ目で穴が空いてもOKにして、あえて全員同じ場所でブレスを取ることで、息の圧のかけ方や音楽の向かう先が全員バシッと揃ってものすごく上手くいく、というパターンもあるんです

ただ、毎回そうすれば良いかということではなく、ブレスをずらした方が良い場合もあれば、揃えた方が良い場合もあり、それは楽曲によります。

※こういうものの見分けはしっかり下地と実践を積んでるプロの人が得意だからこそ、レッスンの時は「基礎だけ」でなく、楽曲も絶対に見てもらうべし！というのが私の考えです。

見分けポイントとしては、スコアを見ることとホールでの残響をイメージすること。

フレーズの切れ目でブレスのしやすい箇所のポイントで、他の楽器が合いの手の掛け合いみたいな目立つべき何かを演奏している場合、トランペットがブレスで多少穴が空いて、そのカバーをホールの残響に任せたとしても、全体の楽曲の構造的にむしろ丁度良くなったりします。

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余談ですがつい最近、吹奏楽コンクール対策の学校レッスンでこのタイプの内容のことをレッスン中に一緒に実践してみたところ、演奏が聴き手的にとてもよくなった！と思えただけでなく、「吹きやすくなった！」と生徒さんたちも目をキラキラさせていて。

もちろん、こちらの提案に「はい！やってみます！」とその場でチャレンジできるだけの練習を普段から行ってるからこそ、その変化を味わえることになったのですが、１箇所変わると他の箇所も引っ張られて良い変化が起こることもあるので、そうした変化のきっかけを渡せるタイミングに立ち会えると、ものすご〜〜〜く嬉しいです

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