その1・授業
今日はよく受けるこの質問に答えたいと思います。
2011年~2013年までザンビアに在住していた●アフリカ帰りのトランペット奏者、末廣亜耶乃(すえひろあやの)● です。
ザンビアではマロレのSt.Francis Secondary School(日本の中2~高3・男子校)で音楽の教師として音楽の授業と、吹奏楽部のトレーナーをしておりました
全部一度に記事にしてしまうと厄介なくらい長くなるのでまずは授業から。
ザンビアで音楽というとまず皆さんは民族音楽とかのイメージがあると思うのですが、
アフリカの民族音楽を教えるためにわざわざ私は日本から派遣されておりません
出来ませんし。笑
ザンビアでは中3の学年、高3の学年でそれぞれ次の進学先に大きく関わる国家試験があります。
そもそも音楽は選択授業ですが、履修者は試験があります。
その試験が難しく…
というのは、イギリスのカリキュラムや試験を真似しているからです。
何故イギリスかというと、以前ザンビアはイギリスの占領下だったから。
授業はその試験で合格してもらうため、を目的に繰り広げられておりました。
試験の内容は西洋音楽ベースの聴音、楽典ですが、楽典は特に日本だったら音大で習う内容なので、日本人も一般的な方で試験を解ける方はほとんどいない感じの内容です
ザンビア人が解けるか と言われると、
国に西洋音楽のベースがイギリス程ある訳ではないので、解けない…
というか教師陣が作曲法の問題などめちゃくちゃな状態で
楽譜がスムーズに読めない状態で問題なんて解けるわけないのです
ただし生徒も全員解けないわけでなく、
私がいた2年8ヶ月でしっかりとこの子は理解しているな、と思えた子は3人おりました
3人は共通して、楽譜を読めるようになる事に興味があったので、
鍛えたら相乗的に音楽の成績もぐぐっとあがりました
音をイメージするのに全く興味がない人に作曲は無理ですので、
そこは拍数を間違えないだとかそういうとっても初級の事をマスターさせるに集中して、
暗記が得意な生徒たちだったので説明や音楽用語の暗記、
聞き取り可能な聴音問題の練習に集中
そして時々歌などを気分転換に教えたり。
などした結果
私のいた間の音楽の国家試験の合格率は100%でした
これ、他の学校ではありえない結果です
正直音楽の授業についてはストレスがございました。
実技(演奏)ができないのに理論をやるなんて最初から話にもならないのに、
実技をやらせても試験に実技がないから生徒もついてこない。
そもそもザンビア人教師自体が実技が出来てないから理論もできていない、
それを私から学ぶ気もない。
合格率は無理やり絞り出しましたが今思い出してもかなりキツかったですよ
そんな感じの授業でした