ある程度進んでくると、ハノンやスケールを開始します。
楽曲はスケールやアルペジオの応用で出来ているところが多く、
指の練習のために、という理由もありますが、
違う目的があります。
それは、調性を理解すること。
ハーモニーの色を理解すること。
スケールが弾けるレベルにある、ということは、
楽曲でも、正しい音、リズム、テンポで弾けるようになって
強弱も付けられるようになっていると思います。
その次に取り組み始めるのはフレーズ感とハーモニー感。
和声や調整の変化を感じながら弾くことによって、
少しずつニュアンスを変えていくのです。
絵画に例えると、
原色を少しずつ混ぜて様々な色彩の変化を作って、
濃淡などから、立体的に見えるようにしていくという作業です。
この和声の変化を解説する時に、
スケールやカデンツを理解している必要があります。
主要三和音と呼ばれる3つの和音を使って、
様々な調のメロディーに自由に伴奏を付けていく
という勉強もこの時期にとても有効です。
スケールは指使いを一度覚えてしまえばどんどん弾けるのですが、
最初に挫折する子も多いです・・。
耳と身体で覚えてしまいましょう!!
是非頑張って欲しいです