サイコだけど大丈夫~3話~『眠れる森の美女』

ガンテの職場に来たムニョン。

ムニョンを外に連れ出して話をする。

ムニョンに何度も会いに来る目的を聞くと

“ガンテが欲しい”と答える。

 

2人が話をしていると看護師がやってきて

院長先生がムニョンに会いたがっていると伝える。

 

院長室でムニョンの父の容態を話す院長。娘のことも分からないが

良くなる方法があると言う。

ムニョンが文芸クラスを担当し、度々病院に来て30分父親を散歩させること。

 

クールに拒否し部屋を出て行くムニョン。

 

しかしムニョンのことがニュースで話題でもなっている状況で

ここに来るには何か目的があると考える院長先生と主任看護師。

 

ガンテの着替え途中に勝手に更衣室に入るムニョン。

一緒にご飯を食べようと言いながらガンテの体を眺める。

 

 

必死で追い出そうとするガンテ。なかなか出ていかないムニョン。

 

2人が抱き合っているところをジュリに見られてしまう。

 

ジュリはムニョンにガンテとの関係を聞く。

生と死を分かち合った間柄であり

運命よりもさらに強い仲だと言いジュリは混乱する。

 

帰宅するガンテに一緒に車に乗って夕食を食べに行こうと誘う。

約束があるから行けないというガンテに

今日は見逃してあげるけど

次また断ったら強制的に連れて行くと言って去る。

 

一緒に帰宅したガンテとジュリ。

ジュリがガンテにムニョンと夕食を食べないのかと聞くと

サンテと夕食を食べたいし、ムニョンとはそんな間柄ではないと答える。

ジュリは少し喜ぶ。

 

ムニョンは山の中に建つ

城のような大きな家に到着する。

 

出版社代表はムニョンが向かった家を

呪いの家だと話す。

 

ムニョンの父親が妻の執筆作業のために森の中に建てた家であり

昔は建築大賞をもらうほど素晴らしい家だったが

今は売却もできず誰も住まない幽霊の家になった。

 

そんな家に入りベッドに横になったムニョン。

“お腹空いた”と言って眠りにつく。

 

ガンテとサンテ、ジュリと母親、友達のジェスと屋上でサムギョプサルを食べながら

楽しい時間を過ごす。

 

一人で眠っているムニョン。

 

窓にウェルカムの文字が。

ムニョンが書いたのか、それとも他の誰かが?

それともこの世に存在しない何者かが?

 

悪夢から目が覚めたムニョン。

ガンテの幻影がムニョンを癒してくれる。

 

翌日、病院に国家議員の息子がやって来る。

 

訪問ではなく精神病院に入院するためだった。

逃亡のおそれがあるため特に注意が必要な患者。

 

クラブで200万ウォン近く散財し

カードが使えないと分かると裸で逃亡したため

病院に連れて来られた。

 

ピザ屋をオープンしたジェス。

ジェスは客に絵を描いてあげるオープンイベントを行う。

サンテに絵を1枚描けば千円あげると提案する。

 

ムニョンは病院で文芸クラスの授業を担当することになった。

童話について現実世界の残酷性と暴力性を

逆説的に描いたファンタジーだと語り

童話について残酷だが現実的な解説を患者たちに聞かせる。

 

授業が終わるとガンテの中に溜まっている何かを悟ったのか

欲求不満を認めなさいと言う。

 

そして患者たちには優しいのになぜ自分だけに冷たい態度をとるのか、

数日前にガンテが夢に出てきてなぐさめてくれた内容を

病院のロビーで大声で話す。

“私と一度寝てみる?”

と言うムニョンを急いで外に連れ出す。

 

ムニョンにいい加減にしろと言うガンテ。

ムニョンがなぜそんなにつまらない人生を送るのか、

我慢して耐えてばかりいると病気になる。あなたは遊びたいと思っているはず。と言う。

これにガンテは自分のことを知りもしないくせに

知った口を叩くのかと怒ると

ムニョンはガンテのことを“偽善者”と言う。

その言葉を聞いたガンテは

完全無欠な人間などいないと言って立ち去る。

 

サンテが病院に来る。ジュリはロビーで待っているように言うが

大ファンであるムニョンを見つけ後を追いかけてしまう。

 

ガンテがそれを食い止めて

サンテを院長先生のもとへ連れていく。

 

トラウマ治療の権威である院長先生は

サンテが好きなものをすぐに見抜き親しくなり

心を一瞬にして開かせる。

ガンテが兄は蝶の話をしたかと聞くと

院長先生は今はしていないが、そのうちするだろうと答える。

サンテの絵の実力を見抜いた院長先生は病院の壁に

病院の外の風景を描いてほしいと依頼する。

ガンテにはこれが兄の治療法だと話す。

サンテは院長に報酬はいくらかと聞く。お金の話をするサンテに驚く2人。

 

その夜、ガンテはサンテが隠しておいたへそくりを見つけ

何のためかと問い詰める。

1年ごとに引っ越すのが大変だからお金を貯めて

キャンピングカーで過ごせば引っ越しをしなくてもいい。

そのためのに貯めていると答える。

 

翌日、国会議員の息子が病室から逃げ出すと

駐車場にいたムニョンに出会い

2人は一緒に病院から脱出する。

 

ジュリと一緒に出勤中だったガンテは

病院からの電話で国会議員の息子が脱出し

ムニョンも一緒だと知る。

 

2人が乗っている車をどうにか止めたガンテは病院に戻るよう

説得するが言うことを聞かず再び逃げてしまう。

 

ジュリを置いて2人の後を追うガンテ。

 

国会議員の父親の遊説演説の壇上で語り出す。

自分は息子として存在しない扱いを受けてきた。

家族は誰も関心を持ってくれない。

どうか自分を見て欲しいと訴える。

 

警備員に止められても必死で訴える息子。

 

壇上で堂々と飾らず自由に自分の意見を語る息子を見つめるガンテ。

 

ムニョン:(壇上で)楽しそうに遊んでるね?

ガンテ:“僕は君と遊ぼうかな…?そうする…?”

 

“偽善者”と言われたことに向き合うガンテ。

今まで気づかなかった本当の感情と向き合えるようになるのか。

4話へ続く