~前回までのお話

ジョンヒョク(ヒョンビン)は

チョルガン(オ・マンソク)の居場所を突き止める。

銃を構えた2人にNSI(韓国国家情報院)も

銃の照準を合わせる。

チョルガンがジョンヒョクを撃とうとした瞬間

NSIがチョルガンを狙撃する。

 

チョルガンは自分を見つめるジョンヒョクに

“お前はもう北へは戻れない。セリとの証拠を全て送った。

お前が戻れば両親は処刑される。

お前の兄が死んだ時に調査をしなかったのは

調査をすれば父親に行きつくからだ。

お前には行き場所はない。

だから一緒に来い”と息を絶やした。

その場に座り込んだジョンヒョクはNISによって逮捕された。

 

セリは病室でジョンヒョクを待ち続ける。

病室にいた隊員たちはNSIに逮捕される。

全て自分のせいだから

私が説明するから自分を連れて行ってほしいと頼むセリ。

むしろセリを心配してセリに声を荒げてまで

安心させようとする隊員。

隊員とジョンヒョクは調査を受ける。

スンジュン(キム・ジョンヒョン)は屋上に逃げるが

セリの次兄夫婦が雇った人たちによって捕まる。

だが、チョン代表(ホン・ウジン)によって脱出することができ

物乞いの少年(前にセリとジョンヒョクが食べ物をあげた子)が

かくまってくれた。

自分を救ってくれた少年に

自分も同じだ、自分も孤児だと言い

100ドル札の束を手渡す。

 

一方、NSIではジョンヒョクの今までの行動を

調査するものの

市民を助けるジョンヒョクの姿だけが映る。

木に引っかかった風船をとってあげる姿。

 

坂道でおばあさんを手伝う姿。

 

そんな姿を見て、

模範市民を探しているのかと笑いながらも

優しいジョンヒョクに惹かれていくNSI要員たち…。

 

ジョンヒョクに韓国に侵入した理由を聞くが

財閥のセリを北に連れていくために

彼女を利用するために来たと答える。

ジョンヒョクの証言は

自分の部下たちは自分が無理やり連れてきたので

何も罪はない。

全ては自分のせいだ。

しかしセリの証言は

ジョンヒョクは自分を守るために来た。

全ては自分の責任だと話す。

 

2人の証言が全く食い違うため

対面調査をするジョンヒョクとセリ。

セリを守るために最後まで冷たく接するジョンヒョク。

 

自分一人の責任であり

あなたを利用するためだったと

嘘をつくジョンヒョク。

そんなジョンヒョクを切なく見つめるセリ。

 

セリは体調が悪くなり部屋の外で

倒れ込んでしまう。

担がれて運ばれるセリを

心配そうに見つめるジョンヒョク。

 

スンジュンは社宅村で

美味しそうなご飯の匂いに誘われて

夕食を一緒に食べる。

その後ジョンヒョクの家で明かりもつけずに隠れていると

ダン(ジョンヒョクの婚約者)が現れ再会した2人。

ダンがロウソクをつけてくれて一緒に

スンジュンは飛行機チケットを手に入れたから

明日空港まで送ってほしいと頼む。

そのくらいはしてあげられると受け入れるダン。

“僕みたいなやつが

 君のような女性にすべきではないと分かっているが

 これを君にあげたい。”

と質屋で見つけていたセリに贈った指輪をダンに渡す。

再び会う機会があって君が独身だったら

今度は自分にチャンスをくれと

涙の約束を告げるスンジュン。

 

ダンが空港まで送ってくれた帰り

何者かにさらわれてしまう。

ダンを助けたかったら1時間以内に来いという電話に

チケットを破り捨てて駆けつける。

スンジュンはライフルを持って現れ

次々を敵を倒す。

 

しかしあと一歩のところで

スンジュンが撃たれてしまう。

泣きながら駆け寄ってくるダンを見ながら

“僕は間違っていた。

 死んだら僕のために泣いてくれる人がいた。

 それは君だ。

 悲しいが幸せだ”と

 笑顔を浮かべながら意識を失う。

 

ジョンヒョクは修復したチョルガンのコンピューターから

両親が処刑される話が嘘だということを知る。

 

敗血症で応急手当を受けるセリ。

意識もなく危険な状態で治療を受ける。

 

昏睡状態の中でセリは夢を見る。

選択の岐路に立つセリ。

ジョンヒョクに会うためにパラグライダーの事故にあった日に戻っていた。

NSIの配慮で病院に来ることができたジョンヒョク。

どんどん症状が悪化していくセリを見つめる。

<セリ>

“長い長い夢の中でやっと私は選択をした。

 あなたに合うために最初から全てを思い出して選択した。

 通り過ぎるために風は吹くんです。

 とどまっているためではなく

 風が吹くから私が飛べるんです。

 時間を100回巻き戻したともしても”

<ジョンヒョク>

“時間を戻せることができたなら

 あなたは僕に会わなかった。

 これからも無事で元気でいてくれれば…”

 

<セリ>

 あなたに出会い、あなたを知り、あなたを愛する。

 危険な選択をすることを私は知っていた。

 その選択をして私は幸せだったわ。ジョンヒョクさん。

 

救急車で運ばれるスンジュン。

<スンジュン>

“もし僕たちの2人のうち

 どちらかが死に、どちらかが生きるのならば

 死ぬのは僕で生きるのは君だ。

 それが正しい。”

その時、ピーと言う

心臓の鼓動が止まったことを告げる音が鳴り響く。

 

セリとスンジュン共に危険な状態。

どちらの心臓が止まってしまったのか…。

2人ともなのか。

次はいよいよ最終回。