昨日、小田原城址公園に紫陽花を見に行ってきました。


今年は意外にまだまだ紫陽花が咲いていて、その日もほぼ満開。大勢の観光客の目を楽しませていました。







小田原城天守閣からの眺めも美しく、遠くは房総半島まで見渡せました。

 





その後、すぐ近くにある報徳二宮神社へ。






なかなか壮観な作りで、格式高い雰囲気が感じられます。


今は学校で二宮尊徳を教えてはいないそうですが、戦前も戦後も企業経営者に多大な影響を与えた人物であり、まぎれもなく歴史上の偉人に数えられます。


戦前はどの小学校にも二宮金次郎の像が建てられていただけに、その生き方や思想が当時の日本の子供達にも刻まれていたのではないでしょうか。


残念ながら今は子供達の見本となる人物が見当たらない感じがしますが、強いてあげれば大谷翔平でしょうか。しかし思想家までは行かない感じはします。


自分は学校では伝記を学ぶ時間が必要だと思うのですが、最近は突出した人物が歴史を作るのではなく、一般大衆が歴史を動かしてきた、という流れになりつつあるそうです。


そういう意味で歴史の教科書から偉人が消えていくのは残念なことですが、何か違う形で次世代に彼らの生き様や思想を伝えなければならないと思うのです。


特に偉人たちが人生において見出した道徳的思想は、社会を正常に維持するための未来に向けて残した遺産と言えます。


二宮尊徳は、次世代のために木を植える必要がある、その木が大きくなるころには自分は亡くなっているけど、仕事とはそういうものだ、と語っています。

また、タライの水を自分に引き寄せようとすると、水は逃げていくが、向こうに押すとこちらに返ってくる、とも言っています。


https://life-and-mind.com/ninomiya-sontoku-55808


利他の精神を伝えたものですが、自分のためだけに生きるテクニックや方法論が溢れるなかで、自己中な人が増えないための必要な教えだと思います。


農民が神社で祀られるまでの存在になるとはなかなか前例はないとは思いますが、人のために生きた生涯が人の心を打ったのでしょう。


帰りに報徳神社横にあったカフェで、二宮尊徳像を買いました。

机に置いて、自分も尊徳精神を忘れないようにしようと思います。