本当の話とはちょっと違うそぅですが
イタリアではこの絵に関しての伝説として、
子供達に言い聞かせてる話があるそぅです。
............................................................

この絵を完成させるのに
ダ・ヴィンチは20年かかったそうです。

まずキリストの絵を最初に
書こうとして、
モデルとなる人を求めて
町に出て公園を歩いていた時に
とても目が澄んでいて、
肌がすごくきれいで、
清々しい好青年を見つけて
その人に「モデルになってください」
と言って、その人を座らせ
最初のキリストの絵を書いたのだそうです。

それから徐々に一人ずつ
弟子の絵を書いていき
最後に残ったのが
裏切り者のユダでした。

そのユダの絵がなかなか書けなく
ピッタリのモデルも見つからず、
20年もかかってしまったのだそうです。

そんなある日、
酒場の薄暗い片隅に
すごい男が座っているのを
見つけたのです。

人生の悲哀、裏切り、
憎しみ、妬み、嫉みなどを
全身に背負ったような男でした。

その人に、
「モデル代を払うから何時間か
 私のために時間をくれないか」
と言いました。

「いいですよ。
どうせ俺の時間なんか
誰も必要としてないし」

そう言ってモデルになることを引き受けてくれて、
ダ・ヴィンチはやっとユダの顔を描く事が
できたそうです。

「ああ、やっと描けた」

そう言ってダ・ヴィンチが
安堵の息を吐いた時に、
このモデルの目から
涙が溢れ出てきたそうです。

「なぜ、泣いているのですか?
 感動して泣いたのですか?」

とダ・ヴィンチが聞きました。
するとそのモデルが答えました。

「あなたは私を忘れたのですか」

「えっ?どういうことですか?」

「20年前にあなたは、
私をモデルにしてこの顔を
描いたのですよね」

と、キリストを指して言いました。

「それが20年経って、もう一度あなたに
声をかけられたので、今度は誰のモデルとして
描かれるのかと思ったら、
最後の裏切り者である
ユダの顔ということだった。
これが泣かずにいられるだろぅか」

ということで泣いていたのです。

この20年の間、この男性は
人の悪口を言い続けていました。

世の中のこと、人のこと、
恨み言、憎しみ言を
ずっと言い続けてきたそうです。

その結果として、
一度はキリストのモデルになった人が
なんと、その裏切り者であり、
人生の敵意と憎しみを一身に背負った
ユダの顔のモデルに選ばれてしまったのです。