昨年末に家出をした。
というのも、私は元々ストレスを表に出すのが苦手な人間で、日頃の家族の言動に対する様々なストレスを溜め込んでいたのだ。
そして、12月もそろそろ終わろうという日の15時頃、家族がくだらない言い争いを始めたのをきっかけに、今までのストレスが一気に噴火。
絶叫して大暴れした挙げ句、落ち着かせようとなだめに来た母に「どいて」と一瞥。
母はそれに対し、自分だって我慢してるが暴れたりはしないと自己肯定し始め、父はこうなった時のお決まりパターンで大人しくなり、その場から逃げてたばこを吸いに行った。
「このままここに居たら頭がおかしくなる。
せっかく良くなってきたのに、また家族のせいで元に戻ってしまうかもしれない。
いつもそうだ。私の体調が良くなってくると、この夫婦に邪魔される。早くここから離れなければ…!」
そう強く思った私は、最低限必要な荷物を作り、家族の声にも耳を貸さず家を飛び出した。
私にとって、それはそれは大きな決心だった。
だってこのまま帰らないと思って出たから…
とりあえず家から離れたかった私は、近くのバス停へ行き、最初に来たバスに乗って終点まで行くことにした。