おはようございますニコニコ


やっっっと
エポプロのブログ書きます鉛筆



今年の8月31日
エポプロステノール(薬の名前)による
持続静注療法(24時間の点滴治療)を開始するため
胸にカテーテルを留置する手術を受けました



今後はエポプロ治療による闘病生活を中心に
ブログを更新していくことになります


第一回目の今回は
手術の流れとカテーテル留置について
書いていきます鉛筆



カテーテル留置手術の流れ



※以下に記載している流れは病院によりますし

感じ方も個人差があるので

参考程度に読んでいただけたらうれしいです




手術は普段右心カテーテル検査を行っている
血管造影室で行われます


術着に着替え車椅子で移動します

名前と生年月日の確認後
メディカルキャップを装着し
先生が挿入箇所の確認を行います


処置台に仰向けで横になり
挿入予定箇所を消毒します



先生がエコーで血管を観察し
カテーテルを通すルートを確認します


手術前日に点滴留置をしておき
ルート確認後に安定剤を投与します


普段の右心カテーテル検査では
安定剤を投与することはほとんどないそうですが
カテーテル留置手術は皮下トンネルを作る際に
チクチクとした痛みが生じるため
突然身体が動くことを防ぐため
安定剤を投与することが多いようです


安定剤を投与してもらえると
恐怖心も和らぎリラックスできるので
とても安心できました



安定剤の効き目には個人差があり
眠ってしまう人もいれば
うつらうつらしたまま終わる人もいます
必要があれば安定剤を増やしてくれます



私は後者でした



眠りたかったのですが、緊張のせいか眠れず
うとうとしてる感覚のまま手術は進みました


ここからは意識が朦朧としており
記憶が曖昧なので覚えてる限りのことを書きます


挿入予定箇所周辺に局所麻酔を打ちます

チクッとした痛みがありますが
耐えられないほどではありません

インフルのワクチンよりは痛くなかったと思います


術中の感覚は右心カテーテル検査とさほど変わりませんでした

心カテのように首からではなく、胸あたりで同じことをされているという感覚です


皮下トンネルを作っているときは
確かにチクチクとした痛みがありました

私は運悪くトンネル作ってるときに目が覚めました


麻酔しているとはいえ
皮膚を爪でつねられたようなチクチクとした痛みが5分前後続きました


私の中では、この皮下トンネルを作っている間がちょっとつらかったかなという感じです


先生たちの影は見えるものの、ぼやけてふわふわした視界の中でやや遠くで痛みを感じるような程度の意識でした


「うん、無事入った」



先生の言葉で手術は終わり
最後はカテーテルから?動脈採血をして終了しました

普段の心カテでは手首から動脈採血をしますが
この手術では新しく注射をされることはありませんでした


ベッドのまま病室まで帰されました


少し意識が戻ると
肩は固定されており、そこでやっと
自分の体に変化が起きたことに気がつきました

写真は手術直後です



カテーテルが癒着するまでに1ヶ月程度かかるそうです

手術翌日まではこうして左腕を動かせないように固定されます

カテーテルが抜けるのを防ぐためです



正直、自分が想像していたほど
恐ろしいものではなかった気がしました


術後4時間くらいは意識が朦朧としていて
まともに喋ることもできず
猛烈な眠気に襲われてずっと寝ていました

たまに先生たちが様子を見に来ますが
ほとんど記憶がありませんし
ほとんど見えてませんでした


安定剤は人によって、吐き気を催すこともあります


もし、手術の夜に吐き気がある場合は
安定剤の影響の可能性がありますので
あまり心配しなくてよいかと思います

でも、どんな些細な体調の変化も
必ず看護師さんや先生に伝えてください
我慢する必要はありません
薬をくれたり
楽になるよう最善を尽くしてくれます

切開創と皮下トンネルの痛みは個人差がありますが、私は2週間以上続きました


カテーテルが癒着するまでの約1ヶ月くらいまでは特にカテーテルが入ってる側の腕は動かさないようにします


カテーテルは皮下のフェルトが癒着して抜けないようになるのですが、その癒着に時間がかかるため
しばらくは安静にする必要があります

術後数日はできるだけ仰向けで過ごしました


ずっと同じ体勢でいると体が痛くなるので
クッションを挟んで体位交換することもありました





カテーテルの挿入箇所の決め方




私の場合、左胸の鎖骨より少し下あたりから
カテーテルを挿入しました


女性の場合、先生と相談して
下着の位置や着る洋服を考慮して
挿入箇所を決めます

胸の脂肪がある部分だと
動いた時に擦れてしまい、傷口から感染を引き起こしやすくなるため、胸の間などのできるだけ皮膚の薄いところが好ましいようです
(ベストは胸の間だと先生から聞きました)

また、下着の紐が当たる部分もやはり
感染を起こしやすくなるため
なるべく傷口に刺激の少ないところを選びます


場所によっては、Vネックを着るとテープが見えてしまったり、リュックは傷口に当たるからあまり良くなかったり、どうしても支障は出てしまいます


ちなみに、できるだけ心臓に近い
左胸の鎖骨下あたりの方が皮下トンネルが短めで済むため、術中の痛みが最低限になるそうです


カテーテルが体から出ていく方向は
自分から見て右方向になります

体から出たカテーテルは胸の間を通って
服の外に出てポンプに繋がります



痛々しくてすみません

右に見える傷口はカテーテルを挿入した箇所です
傷口は術後縫われ、約2週間後抜糸します

つまり、私の場合は
右に見える傷口からカテーテルが出てる箇所までの間が皮下トンネルになります



この図でいうと
切開創からカテーテル出口までが
皮下トンネルとなります

カテーテルは鎖骨下静脈を通り
心臓へ到達します

私の場合、カテーテルは私から見て右方向に出ているのですが、従来は下向きに出すのが一般的だったそうです


ですが、下向きだとカテーテルの重さや重力で抜けやすくなってしまうため、横向きがいいだろうとなったそうです



私はおしゃれよりも、術中の痛みの少なさや感染リスクの低さをとりました

その結果、Vネックの服を着るとテープが見えてしまうので工夫しながら着こなそうとしています
皮下トンネルは短く済んだので、痛む時間もさほど長くなかったように感じます





普段の傷口の保護はこんな感じです




これが輸液ポンプです

下についてるカセットに溶解液に溶かした薬が入っていて、これを毎日交換します


薬は自分で作っていくことになります
作り方などについてはおいおい書いていきます

ポンプはポシェットに入れて肩からかけて
いつでも持ち歩きすることになります



ポシェットは病院からももらえますが
自分のお気に入りのバッグでもよいです





最後に




ここで書いたことはあくまで私の経験ですが
これから治療を受ける方にとって
少しでも参考になれば、安心に繋がれば

肺高血圧症という病気を知らない方に
少しでも治療についての理解をしていただけたら


という気持ちで書きました



次回は入院生活とポンプ操作、薬の作り方
薬や機材の紹介などを書いていきます


もしよければ併せて読んでみてくださいニコニコ




ここまで読んでくださり
ありがとうございましたキラキラ