もしもし、聞こえますか、見えますか。
こちらは、視覚障害と聴覚障害を併せ持つ、「盲ろう者」の私(彩菜)の、お粗末な随筆もどき。
たぶん、なんの気づきも得られないと思うが、よければゆるりとどうぞ。


前のブログで、寿司について熱く語ってしまっていたら、そのあとで夕飯にスーパーのお寿司が出てきた。
タイムリーすぎる。
なにしろ、「お寿司行きたい」と言って連れて行ってもらったわけでもなく、祖母がたまたま買ってきただけなので、神は私についてるのでは?と思わざるを得ない。
その寿司は、さっきまで熱弁してた「醤油をかけない理由」をまるっと無視して、さらさらと醤油をかけていただいた。
文字通り、とろけた。

しっかし、私って持ってるなと思う。
ダイソーで「カレーを美味しく食べるためのスプーン」とやらを買った日には、夕食が頼んでもないのに、きっちりカレーで、きっちりと速攻で買ってきたスプーンで食べられたり。
今日は何かのフライが食べたい、と思った日に、豚肉に野菜を巻いて衣をつけて揚げたものが出てきたり。
いや、どっちか言えば、祖母と何かリンクしてる線の方がしっくりくる。
よし、そゆことにしよう。

最近読んだ本を雑に紹介するコーナー!!
どんどんパフパフーーー

「君が夏を走らせる(新潮文庫)」
瀬尾まいこさん、ときどき読む。
ガラの悪い青春男子が、小さな可愛らしい女の子(幼児)と過ごす中で、共に成長するストーリー。おままごと、積み木、公園、それから美味しいご飯。
とても癒される。

「今夜、すベてのバーで 〈新装版〉 (講談社文庫)」
中島らもさんの本。
小島というアル中の男、35歳。飲み過ぎで死にかけ。入院するにも関わらず、その直前にまでワンカップで一杯やるところから始まる。なかなかとんでもない入院生活のあれこれ。さらに、エキセントリックな女性が登場し、往復パンチを披露してくれる。そこだけに限らず、この本の中身全てがどこか非現実的で、しかし他人事ではない感が半端ない。
読むことはあまりお勧めしたくない(個人的に)

「とわの庭(新潮文庫)」
小川糸さんの作品で、盲目の女の子が主人公の話。
母親と二人暮らしで、時の流れは鳥の歌声と水曜日の訪問者と、とわの庭から漂う植物の香り。最初はとても幸福感に満ちているが、それが徐々に悲惨な方向に向かっていく。少しずつ小さな物事が、読み進めるにつれて一本の線になっていくのが、実に読んでいて気持ちよかった。どっぷりと物語に包まれたのは久々。

まぁ、こんなとこかな。
他にも色々読んでるけど、それほどでもない感じ。
読んでる本で、その人がどんな人かわかっちゃうとか、そういう話も聞くからね。
私、こういう人です。

それじゃ、また次回。