もしもし、聞こえますか、見えますか。
こちらは、視覚障害と聴覚障害を併せ持つ、「盲ろう者」の私(彩菜)の、お粗末な随筆もどき。
たぶん、なんの気づきも得られないと思うが、よければゆるりとどうぞ。
お盆だそうだけど、いつからいつまでなのかさっぱり知らずに生きている。
ひょっとしたらもう終わってんのかも知んない。
大きな休み(夏休み)の中の小さな休みなんて、お弁当の蓋にくっついたご飯粒みたいなものである。
お仕事の方ごめんなさい。
帰省してから早いことで、もう1週間。
帰ってきたら、とにかく部屋の掃除。
散らばった髪とかを掴んで、手に持ったゴミ袋にぶち込む。
なぜ、こんなに汚いのかといえば、1年半前の家出以降、ベット周り以外はほとんど掃除していなかったからである。
高校時代の英語のテストの答案、落書きした点字の紙いつのかわからない飲みかけの炭酸水やらコーヒーのペットボトル、グチャグチャのブランケット、未開封の煮豆のパック(6年前の)その他もろもろ。
それらがゴミ袋に収まったら粘着クリーナーで、コロコロして、掃除機かけて、コロコロして、机のものを整頓して、それなりに綺麗になりやれやれと、綺麗になった布団に倒れ込む。
やれやれ。
画材を広げて色々描いたり、電子ピアノに向き合ったり、ごろごろごろごろしたり。
寿司屋と美容院に行ったり。
帰省の翌日は夕方からスタバのアイスコーヒーを奢ってもらって、ボコボコさん(訓練士)とだらだら喋ったり。
そんな1週間であった。
今日はようやくフルートを吹いた。
で、昼間は出かけたくないからと、部屋にこもっていた。
いかなる時も部屋にこもってるけども、片付いた部屋はいいね。
とん平という料理があって、野菜炒めを卵で巻いたものらしい。
初めて知った。
あー、そうそう。
美容院で、髪切った後、うなぎを食べに行ったんだけど、とんでもない人に会ってしまった。
保育園時代のボーイフレンドのお母さんに。
よくよく考えれば、うちの祖母を見て思い出したんだろうなと思うけど、なかなか「あんまり会いたくない人」に合っちゃったかも。
だって、私の見た目、15年ぶりぐらいの人に見せたいものじゃないもの。
ボーイフレンドの彼とは思い出したら黒歴史満載だし。
「今日、あの彩菜ちゃんに会ったよ」とか、話してるかもしれないし、もう恥ずかしい。
帰省すると、予想外のことが起きるのは毎回で、私が帰った途端にコロナとか風邪とかが家族を襲うのも毎年のこと。
そして、私はできるだけ家から出たくないし、どこかに遊びに行く気力もない。
誰に誘われようとなんとなく行く気がしないのである。
なんなら、首が捻じ切れそうになるほど私を待っているらしい祖父母にも、帰ってきたことを伝えていないありさまで。
やる気ねぇ、動きたくねぇ。
21日、がきてほしくもないし。
推し様のアルバムも恐ろしやである。
蚊帳の外というより、自分から輪から離れた感じ。
あーあー、早くどこかに帰りたい。
今、手羽先食べてます。
骨から剥ぎ取って、よく噛んで飲み込んでます。
美味しい。
それでは、良い夜を。(唐突に終わり)