こんばんは。

彩菜です。


視覚障害と、聴覚障害を、併せ持つ[盲ろう者]の私の、
書き散らしてく随筆もどき。
ゆったりとよんでね。



朝の7時半に就寝して、11時過ぎに電話で「パン食べる?」と母から電話で叩き起こされる。
朦朧としながら「いらんよ」と断りを入れて、再び寝入る。

それから1時間少し経ち、またもや電話である。
枕元で推し様の曲のサビが、オルゴールでビービー鳴り出す。
寝ぼけ声で通話を開始すると、母の声が聞こえてきた。

「オムライス作ったんやけどさぁ、食べる?降りといで」
眠くて眠くてとてもじゃないけど、食べたかない状況なのだが、どうも腹が減った気がしたのでふらふらと階下へ。

椅子に座り眠気に負けそうになった時、スプーンを持たされて、渋々食べ始めた。
とりあえず、美味かったので完食して、目も覚めた私は、「他になんかないの?」と問う。

それを聞いた母は、あろうことかこう言った。
「ママのオムライスもあるよ、食べる?」
自分がさらにもう一つオムライスを食べることを想像し、フツーに満腹でうんざりしたので、「そういうことじゃなくてさ、昨日のお刺身とかさ」と訂正する。

「そのまえに、ママ、電話かかってきたからちょっと待って」
とどこかへ消えた。

その後、LINEに、
「おばあちゃんにもオムライスあるから食べるように言っといて]とか、メッセージが飛ぶ。

言われた通りに祖母に電話をかけ、オムライスを食べるように伝える。
すると祖母は部屋から出てきて、私の隣の椅子に腰掛けた。

「おばあちゃん、こんなにいらんわ、彩菜ちゃん、半分食べるか?」
よっこらしょと言わずに座った祖母は、あろうことか母と同じようなことを口にする。
だから、おめぇらねぇ、私はそんなにいらんわ。

「あ、そうや、ヨーグルト食べる?」
っそうそう、そうだよ、私はそういうあっさりしたものを求めてたんだよ。
それを証明するために速攻で「お、ちょうだい」とかえすと、祖母はいそいそと皿に多めにヨーグルトを盛り付けてきた。
それを私に手渡しながら、祖母は「これはなかなか売っとらんヨーグルトでさ」などと、貰い物の説明をし始める。


「ほぇー、へー」とか言いつつ、私はスプーンでいちごジャムと混ざったそれを口に運ぶ。
甘さが感じられないヨーグルトで、一瞬「甘くないな」と文句を付けたものの、牛乳の味がしっかりとあり、酸味も少なめで食べやすい。
いちごジャムが甘いから、それでいい具合にまとまって大変美味いではないか。

ついつい、もう一杯、ヨーグルトをいただいてしまう。
それからまた布団に戻った私が、目を覚ましたのは夕方の18時であった。

明日は、父と昼にラーメンを食べに行く予定だ。
「起きてなかったらスルー」とか、言われたので、どうにか起きねばならぬ。
起きて変だら手作りラーメンと、随分前に鼻で笑いながら父は寝た。

私はまだまだ寝れないかもしれん。
出かけたくない病にかかっているし、どうだかねぇ。
まぁ、良い休日を。