もしもし、聞こえますか、見えますか。
こちらは、視覚障害と聴覚障害を併せ持つ、「盲ろう者」の私(彩菜)の、お粗末な随筆もどき。
たぶん、なんの気づきも得られないと思うが、よければゆるりとどうぞ。



梅雨入りを迎えたらしい。
毎年毎年梅雨を嬉しく思う。
雨はかなり好きだし、紫陽花もかなり好きなのである。

かなり好き、といえば、私は雨に濡れるのも好きなのだ。
しかし、世の中には雨に濡れることが嫌な人間というのもいるらしい。(当たり前)

野生味が強い人種なのかね、自分は。

それはさておき、冷やし中華を作るのは案外大変である。
麺類はだいたいそうなのだけど、麺と具材を用意せねばならない。そいつはけっこう面倒臭い。
特に、冷やし中華は切るものが多い。卵焼き、きゅうり、トマト、ハム、と並べただけでも長期戦が繰り広げられることは明らか。
それから、調理中ほど予想外な事故が起きたりする。

私は冷やし中華の麺を眺めていた。なんか1人前のわりに少ねーし、一塊になっててしょぼい見た目だなと。
何を気迷ったのか、2人前分をドボンドボンと、ぶくぶく沸騰する湯の中に投げ入れていた。おそらく、めんどくせーから一気に作って、片方は冷蔵庫に入れといて、明日の昼飯にでもと、考えてたんだろうなと思う。

そんで、2分半から3分というメーカーの指示に従い、タイマーを2分にセット。(あたふたするので余裕を持たせている)
菜箸で掻き回しつつ、あーちゃんと麺っぽいねーと感じていた。(当たり前)
そろそろかなぁ、そろそろじゃね?、とタイマーが鳴るのを待ち構えていて、はたとスマホを見たら、開始ボタンが押されていないタイマーの画面と、ガッチリと目が合った。
おいっ!!とツッコミを入れ、慌てて鍋を持ち上げ、蛇口の元へ駆け込み、あらかじめ置いてあったボウルの上で熱湯を流し始める。
しっかりと茹ですぎた麺、なぜか鍋底にちょろちょろと砂場にはえた短い草の如く、「生えひっつく」という感じの状態の麺。
どーしてこーなった?と、一瞬途方に暮れた。
が、すぐ、食えればいいやと持ち直し、2つの皿に麺を半々で盛り、ちーたら切った具材をのっけて、鍋とまな板なんかを洗い、完了。

味はふつう。
付属のタレの味がした、美味しいと言えば美味しいけど、まぁリベンジっすね。

私はほとんど外に出ないから、暑さとかより日差しがダメ。灰になりそう。
梅雨はいいよね、梅雨は。
どことなく、怠惰に過ごしていても許される雰囲気があって、やっぱり好きやわ。
でも、金曜日まで晴れるっぽい感じ。
まぁ、なあなあでいきましょう。