振り返って気付いたんだけど、勇馬って愛してるから人を殺す狂った霊なんだけど、ころした後に愛してたよ、ごめんね……ってなるのか。ふーん。
朱恵衣李と来夢ってよく一緒にいるイメージあるけど外国のマフィアか殺し屋だったのかな、

煉人くんって愛ゆえに、それが決して報われないことを知らないまま、どうしたって自分だけのものに、どうしたって想いを刻みつけたくって、七音を手にかけるんだよね。七音は本来であれば既に命を失くした幽霊だから、しぬことなんてないんだけど、その想いを受け取って幸せになっちゃって、
成仏しちゃうので消えていくっていう。
そこでようやく、相手が人間じゃなくて、そもそも想いをどれほど伝えたって結ばれやしない、生者と死者、どれほど同じ想いになれたとしても、同じ未来は存在しないってことを知るんだよな、煉人は。


勇馬と融は兄弟で、いつも勇馬は人を嘲るような笑みばかり浮かべてるわけから、全然似てなさすぎて兄弟とは思われてないんだけど、
勇馬が無表情になったとき、なんとなく融の表情や感情に詳しい龍馬がそれを見たら、なんか似てるな……って思ってしまう。

勇馬の過去にも当然のように二夜さんが出てくる。
家に帰ってきて家族の惨殺死体を目の当たりに呆然としていると母や妹や弟を殺した父親と、その父親の腕にべったり絡みついてニヤニヤしている女がいた。それが二夜。その美貌で人を魅了し堕としていく女。趣味は人の絶望する顔を見ること。


勇馬の父は母を殴り家を出ていき、二夜さんにデレッデレになった家族捨てたクソゴミカス野郎なんだけど、 二夜さんと自分の間に生まれた子供のことをすごい愛してた。その娘もまた二夜さんと同じ瞳を持っていて、二夜の子だからか故に体がすこぶる弱い女の子だった。

当然、二夜にとっては勇馬の父との関係はただの遊びだし、勇馬を絶望に陥れたかったからこそ、その趣味のために子供を産んだけど、人間の、しかも弱い女には興味がなかったので、全く愛情を注がなかった。


勇馬の父と二夜の間に生まれた女の子「真理」ちゃんは、勇馬と同じ学校に通わされて、体弱いからちょくちょく休みつつ登校してたんだけど、そこで自分の父に顔が似てる勇馬くんと出会う(腹違いの兄妹)。体育の授業中に倒れて保健室に運んでもらった時から勇馬に恋をしていた真理ちゃんだったんだけど、

二夜はあっさりと、その子はあんたの父が前に一緒にいた女との間に生まれた子供でね~とか吹聴しまくって、彼に向けていた気持ちがぐずぐずに穢されていく。メンタル不調と共に体が弱って、しんでしまうんだけど、


娘の死を嘆き悲しむ勇馬の父……夏土さんに二夜さんは「この子、あの子(勇馬)と接触した際に変なモノ飲まされてそれから気分がずっと悪いって言ってたわ」みたいなこと言ったので、ブチギレたんですね、はい。
で、一家惨殺に踏み切ったって感じです。

絶望感と無力さとで動けなくなっちゃった勇馬を庇って融が思いっきり頭に傷を負う形になって、
二夜さんも、様子見て、いや、まだまだこの子壊せるな~って思ったから夏土さんに「ねえもう行きましょう?疲れちゃった」とか言って、二人はその場からいなくなるんですね、

勇馬はまあ、もうちょっと成長した段階でまた弟ころしにきた父親をその手でころしてるんだけども。そりゃそうだろうなー……って。二夜さんのことは恨みながら死んだ悪霊だから、二夜さんと同じ瞳をしていて、二夜さんの子供である龍馬のことはすんんごい嫌ってる。

龍馬が母親(二夜)のしたことの濡れ衣を着せられて射殺されたって話を多分勇馬が聞いたとしても、 「自業自得じゃない?共犯者みたいなもんでしょw?その体にはあの女の血が流れてる。君に自覚がないだけでその性根はアイツのように歪んでるところがあるんじゃない?」とか言っちゃうから龍馬はキレる。


勇馬ってロスチルズの看板キャラになってるけど、主人公は影が薄すぎる弟の融だし、俺はメンツ思い出す時真っ先に七音から出てくる。

勇馬はまだ身長がメインキャラ内で一番高いし、博識で聡明なのか知識だけはやたらあるんだけど、実際は表面をなぞらえる程度で、意味を理解してなかったりする。知能実は低い方ってギャップがある。人の話聞いていかにも分かってますみたいな相槌とか打つけど実際そんなに理解してない。