最近、夜中にマッドマックスのシリーズを観ていたんですよ。

その感想を書き綴っとくか。マッドマックスは専門校の授業で4作目の怒りのデスロードをみせてもらって、展開やストーリー、アクションに惹かれて、2、3回は繰り返し観た映画なんですけども、それ以外のシリーズ作見てなかったなあと思い、1作目から見てみることにしたんですよ。結果、一番好きなのはやっぱ4作目だったんですけども。

 

マッドマックス1
敵側が非常に個性的というか、バイクの暴走族集団みたいな感じで登場するし悪逆非道な仕打ちをしまくるんですけども(主人公の嫁と子供轢く)、冒頭でナイトライダーが事故死した際、迎えに来るというか、仲間がやられたら必ずその復讐をしにくる敵側も、冷酷な面を持ち合わせていながら情があったなぁと感じました。

 

覚えている限りだと、確か主人公マックスは結構運転技術に腕のある刑事か何かで、暴走族とかを取り締まってたんですよ。そんな彼にも愛する嫁と子供がいてね……。なんか冒頭で出てきたナイトライダーという男を死に追いやってしまったことから、その仲間による報復が始まるんですね。親友を彼らに奪われ、恐れをなしたマックスは刑事を辞めて家族と遠くに出るんですけども、嫁の美しさが目を惹いてしまったせいで、やっぱり追われる形になるし、嫁と子供は轢かれてしまい、嫁はなんとか命を保つも子供は助からなかったと……。マックスは復讐心を抱き、狂気に取りつかれたまま、暴走族たちを次々と死に追いやっていくという、そんな話でした。立派な復讐劇だった。


途中、嫁を匿い、嫁を暴走族の手から逃がすために、銃器を持ち出し威嚇したりするばあちゃんがいてですね、すごくかっこよかった。マッドマックスって結構おばあちゃんが大活躍するんですよね。

4作目から知ったってこともあり、拍子抜けするぐらい、荒廃した世界といえども、まだ普遍的な世界観だなあと。こっから始まるんだ……と驚いてた気がする。
大事な存在を失ったあとの復讐劇は最高でした。そうか、刑事を辞めたから、ひところしてもいいのか(ダメです)。まあ、もう戻れないが……。
最後のターゲットは、洗脳されてた被害者でもあるから、「この足首の鎖を解くには10分かかる。が、5分もあればこれで足を切り落とせるだろうな」みたいな、まだ救い道あるような事言いながら去ってくんだよな。鎖が頑丈すぎるため、足ごと切り落とせと言わんばかりの凶器を目前に落としながら去ってった気がする、マックス。

なんで冒頭、ナイトライダーはマックスの車と鉢合わせた時に泣き出したのか謎だったんだけど、「俺は誰にも止められない、誰にも道を譲らない」つもりが、マックスが全く衝突しそうになっても避けないから、ビビって先に避けてしまい自信喪失→こいつに捕まる(ころされる)という絶望から泣いたのか。

薬中だから、気分の上がり下がりも激しかったんだろうな。急に泣き出してたな……。

やっぱり、敵のボスの幹部というか、常に隣にいてラスト付近で「大丈夫。俺が仕留めます」って自信気に言いながら殺られるヤツ好き。最期まで一切なんら微塵も疑わずにボスの為だけに命散らすの好き。最初から最後まで狂信者でも良いし、
「こいつのやってる事はぶっ飛んでる、やばい。いつか俺も殺されちまう」とか畏怖を抱きながらもやはり良いように最期まで使われて終わるやつも好き。
だが、マックスみたいにその場で一期一会みたいに仲間ができたりしても、ずっとひとりで戦い続ける男も好き。大事なものを作らない。

 

2
やはり、復讐ものがいちばん美味しい。何も生み出さないにしてもスッキリはする。
何が面白いって、マッドマックス2のマックス、断末魔を聞いても顔色一つ変えやしないし、死体が落ちてきても「うわ、邪魔……」みたいな渋面になるとこ、笑う。
2作目は、ですね……子供が一人出てきます。勇敢です、本当に。なんかガソリンとかいっぱい蓄えがある土地を狙って悪漢共が「その土地を手放せば、お前らの仲間をころさずにおいてやるぞ」みたいな提案をしだすんですけど、勇敢にもなんか、ブーメランみたいな武器(犬夜叉の珊瑚が武器にしてる飛来骨の小さい刃物バージョン)で、ひとり暗殺してるんで隅におけねえガキなんですね。

マックスもちょっと旅に必要なガソリンを補充しておきたくって、その土地から出て瀕死になりかけてた男を救って潜入するんですけども。まあ、ガソリン以外に興味ないので、ガソリンもらうためならの労働はするんだけど、それ以外は俺は全く関係ない、お前らでどうにかしな。みたいなスタンスだった。声の低さがとても良い。利害が一致した時だけ協力するけど、それ以外では誰とも関わらねえ、って態度をとるとこ孤高な感じが出てて愛だったな。

子供が何回かマックスと行動を共にしたくてマックスの車に乗り込もうとするとこかわいかった。
敵側にねえ、どう足掻いても暴走族のツラではない、端正で美しい目鼻立ちの男がいて、そいつが赤髪モヒカン男のバイクの後ろに座って鉄パイプみたいなの担いでたのがすごくギャップ高杉だったなあ。

 

3作目は、個人的に微妙だと感じちゃった。据え膳状態のマックスにとどめを刺さずに見逃すところも「?」って感じだったし。でもあのアウンティという、女性なんですけども。この女性の統治する地では、絶対に凶器を所持しない、争わない。争うなら、決闘をしろ。一対一の決闘だ。一人だけが出てこれる決闘をするんだ、って感じにしっかり治安を守ろうと(?)してたのはよかったと思う。

 

4作目?いわずもがな、途中から寝返り、最後には元仲間だった敵を道連れに横転し命を落とすニュークスくんがぼかぁ、大好きですよ。ええ。



さて、ここまでシリーズ観たなら、今映画館でやってるフュリオサだって観たくなるわけでして。

これは4作目「怒りのデスロード」に繋がるフュリオサが主人公の、過去の話。母親と恋人を奪ったとある男に復讐する話。

マックスは一瞬だけちらっと映るくらいで出番はありませんでした。

 

字幕版をね、母親と観に行きました。やっぱ映画館だから音がすごくってびくびくしてしまった。

お腹いっぱいになるほどアクションを拝ませていただいた。いやーフュリオサが坊主頭になるとこやっぱすごくかっこいいな。

 

でもねえ、復讐されてた男、マックスとおんなじこと言ってたんだよな。「希望を抱くのはやめろ」って。

この男にも理不尽に奪われた娘がいるらしく、形見のようにくまのぬいぐるみをずっと持っていた。

フュリオサをリトルDと呼び、それなりに可愛がってたなあ。勝手に自分の娘の面影を重ねてたんだろうけど……。

 

う~~ん、面白かったなあ。ちょっと最後あたり目をそむけたくなるほど惨たらしいシーンが入るんだけどもね。

母さん大丈夫かと心配してたんだけど(っていうか一人で観に来るつもりだった)、平然としてて「普通に面白かったよ。寝ずに観れた」って言ってた。



特典もらった。復讐されてた男。すんごい生命力がゴキブリ並みにあって、母さんが「悪い人ほどしぶといよなぁ」って言ってた。確かに……。優しい人ほどすぐ死ぬ……。