私は、人に弱さを見せられるほど強くない。


 だからこそ、人に弱さを見せられる人の方が、

よっぽど強く見える。


 私は、あなたになりたかった。

あなたを好きでもいい存在になりたかった。


 お金が必要だった。 


やりたくないことも、お金のために頑張った。


それが誰かを傷つけて、

利用することになると分かっていたのに。 



たまに顔を褒められることがある。


 でも、この顔じゃダメなんだよ。

 

だって、あなたはすっぴんじゃん。


 私はこの顔になるために、

毎日2時間かけてメイクをしてる。 


元からの綺麗さなら、あなたの方がずっと上。 



「いいな」って言われるたび、

心のどこかで


「じゃあメイクしたら?」

「痩せたら?」


って思ってしまう自分が嫌い。



 見た目に執着していないあなたを見て、

「いいな」って思ってしまう自分も嫌になる。



 だって、あなたは最初から何でも持っていたように見えるから。


 私は何も持っていなかった。


 だから、人より遠回りして、


色んな方法を使って、


必死に手に入れてきた。


 気づいた頃には、

私も少しだけ、何かを持てるようになっていた。 


それでも思う。


 あぁ、あなたになりたい。


 こんなことを考えてしまう私ごと、


誰かに愛してほしい。 


でも、それはきっと無理なんだよ。


 私自身が私を愛せないから、


誰かが向けてくれる愛情さえ、




全部偽物なんじゃないかと思ってしまう。




 片目だけで恋ができたらよかった。




 そうしたら、


あなただけを見ていられたのに。


 でも私は、


両目で見て

世界の解像度を上げすぎてしまった。




 だからもう、
あなたの隣には立てない。



さようなら、