ネタバレがありますので、閲覧には注意してください
<映画>「Winny」、見終わりました
東出昌大と三浦貴大の、ファイル共有ソフトWinnyの開発者である「47氏」こと金子勇さんが不当逮捕から無実を勝ち取るまでの7年間を描いた実話です。
2023年公開の映画です。
Netflixで見ました。
以下、ネタバレあります。
(画像お借りしています)
東出昌大が「47氏」こと金子勇さんを演じています。
三浦貴大は金子勇さんを弁護する弁護士の壇さん役。
Winnyとはファイル共有ソフトで、便利な半面、違法ダウンロードや情報流出が社会問題になりましたね。
簡単にファイルを共有できるソフトを開発した47氏は、「2ちゃんねる」に試用版をアップロードします。
Winnyは瞬く間に広がっていきました。
が、違法アップロードがあとをたたず、ついには逮捕者が出る事態に。
壇弁護士は、「開発した人が逮捕されたら弁護する」と言っていましたが、47氏が逮捕されてしまいます。
壇弁護士は弁護団を結成し、警察の不当逮捕を主張しますが、一審では有罪判決が下されます。
その後7年を費やし、無罪を勝ち取ります。
物語の最初の方、壇弁護士が、開発者は逮捕されない、みたいな話をしていて、
「殺人に使ったナイフを作った人は逮捕されない」
という話がとても印象的でした。
でも47氏は逮捕されてしまいました。
そこには想像もしないような権力の歪みが背景にあって…
Winnyは知ってるけど、この裁判や背景は全く知らなくて、ホント一気に引き込まれました。
東出くんの演技もよかった。
実際の金子勇さんはもうお亡くなりになっているので、ご本人からお話をお聞きしたりすることもできず、お姿もほんの少しの動画にしか残されていないそう。
金子勇さんは、恨みとかそういう部分を持ち合わせていない方だったらしく、なんかそういう部分や人の良さも伝わってきました。
ストーリーのメインは開発者の47氏が逮捕され、無罪を勝ち取る軌跡ですが、もう一つ警察組織の裏金作りの汚職があります。
こちらも実話で、仙波さんという警察官が裏金作りを暴露しましたが証拠はなく、本当にそんな事があるんだろうか?となっていたところ、県警がWinnyに接続してしまい、証拠が流出してしまうというもの。
スリリングで、命の危険すら感じられて本当にあってはならないもので、警察官の仙波さんを吉岡秀隆が演じていますが素晴らしかったです。
金子勇さんは裁判で無罪を勝ち取った後、ほどなくしてお亡くなりになります。
裁判中の7年はプログラマーとして稼働できず、その後お亡くなりになってしまい、その損失は計りきれないものだと目にしました。
エンドロールのあと、貴重な金子勇さんの生前の姿の映像が流れます。
いつもは本編見終わったらすぐに停止して止めてしまうので、見ることができてよかった。
本当にオススメですので、ぜひご覧ください。