傷つけられた時の記憶って生々しく残って,もう思い出したくないって苦しくなる。人を傷つけた,何か間違いをしたって記憶も,鮮明に残って,思い出したくないと思っても,忘れてはいけないって自分を縛る。人を傷つけた人にしかわからない痛みがある。責める気持ちとか,後悔の念とか謝りたい気持ち,でもそれは独りよがりなんじゃないかとか,ぐるぐるまわる。

 傷つけられた人を擁護する人はたくさんいる。当たり前だ。そうあるべきだと思う。でも,自分のしたことにずっと縛られて,どうしようもない人を救い上げる人って,あまり表に見えないような気がする。よくないことはよくないし,認められないことは認められない。傷つけた相手がいるのなら,当事者に許されなかったとしても許されたとしても,自分が自分を許すことができない。そういう人を助けたいって思う人もいるんだよ。人を傷つけてはいけない。それを深く理解したら,もう前を向くしかないと思う。誰にも許されなかったとしても,自分は自分の味方をする。間違いをいつまでも責めたって変わらない。周りがいくら許さなかったとしても,前を向く。そして生きる。頑張れ。君は絶対にひとりじゃないから。反省したら前を向け。いくら自分を責めたってやったことには変わりないんだから,あとはどれだけ,素敵なことをできるかだと思う。