「自分はなぜ,こんなに醜いことを思ってしまうんだ」

 

 こういったことに悩んでる方に,まず考えてほしいことがある。なぜなら,心理学とか人間の生涯発達の面からみて,それが当たり前だという場合があるから。

 一次欲求っていう,生存するための欲求がある。人間の研究をした人がいるんだけど(マズロー),その人によると,人間には欲求階層説(ピラミッド型)がある。ピラミッドの一番下から,大事な順に,生理的欲求,次に安心・安全の欲求,その次が所属と愛の欲求,その次が承認・成功の欲求,最後が自己実現の欲求。

 それで,どこかの欲求が満たされていなかったら,その欲求の上にある,優先順位の低い(語弊があるかもしれん),欲求に影響が生じる。

 

 それぞれスピードって違うと思う。だからさ,もし他人と比べて落ち込んでいるんだったら,その必要はないんじゃないかな。あるいは,それを参考にするとかバネにするとかしてみるとか。とにかく,落ち込む必要はない。それで,誰かと比べてんじゃなく「自分は何て醜いんだ……」と思っているのだとしたら,自分の欲求がどこか満たされてないんじゃないかって,自分のことを見てみてほしい。醜いんじゃなくて,心理学的に当たり前な場合があるから。

 

※ごめんなさい。これは学問のために話してるんじゃないから,多少の語弊があるかもしれない。