もう昨年末ですが、
旦那から「衝撃ものだから読んだ方がいい!」と強く薦められて読みました。
角田さんの小説は、主人公がどんな境遇の人でも感情移入できるので、ハズレがない作家さんとは思っていましたが、
これは傑作です!とてもいい作品に出会いました。
不倫相手の子供(乳児)を誘拐し、自分の子として育てながら逃亡するというストーリー。
犯罪者の話か・・・ふーん、ボチボチ読むかぁと読み始めたけど、
もう3ページ目ぐらいからグイグイ引き込まれ、とっ止まらない!
話の進むスピード感に加えて、投げかけてくるものが凄くて、読了後はなんだか心がザワザワして、なかなか現実に戻れないほどでした。
赤ちゃんの世話する場面がとてもリアルで、角田さんって子供さんいるんだ?と思ったら、妊娠出産の経験はないんだそう。 なんでこんなに母親の気持ちまでも分かるのー??
そして更にすばらしいのは、情景がリアルに映像として頭に浮かぶんです。
逃亡先の小豆島は行ったことのない場所なのに、その波間のキラキラとした光が見えました!
フェリー乗り場で希和子(主人公)が、
「その子まだ朝ご飯食べてないんです!!」と叫んだ。場面。
本来の母親の姿とは、こうあるべきなんだ。と今更ながらに気付き・・・
私は母親の役目を果たしているのだろうかと、自問してしまい、読み終わってから数日はお風呂で息子をいつもより丁寧に丁寧に洗って、何度もギューと抱きしめてました。
ストーリーは重いですが、ラストは切ないながらも希望が見える終わり方なので後味は悪くないと思います。
八日目の蝉は悲しくない。未来はきっといいものだと信じたいです。
まだ読んでない方は是非是非是非読んでみてください。
小さい子供がいる方は特に心に響くものがあると思います!
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