悲しいキス。
切ないキス。
しあわせなキス、
喜びの、キス。
するならどれがいい?
わたしの前髪を、指先で
優しく揺らしながら、
そう聞くきみ。
・・馬鹿げた質問。
変なこと聞かないでよ?
強がりなわたし。
そんなわたしを、
どんなときも優しく
抱き締めてくれるきみ。
だからわたしが
しだいキスは、
きみとの、キス。
前髪を揺らすきみの指先を
ふりほどいて、
必死で見つめたきみのかお。
途切れることなく響く
波音が、照りつける
夏の太陽が、わたしの心臓を
ますます騒がしくさせていく。
キス、してよ。
悲しいキス。
切ないキス。
しあわせなキス、
喜びの、キス。
だけど、わたしが
したいキスは、
世界でただひとりしか
いないきみとの、キス。

