ヘルメットかぶったまま
腹がよじれるほど笑った
ワラビ撒き散らし事件直後。
笑いすぎによる
腹の痛みも癒えぬうち
急いで静かにこっちに来て。
声を潜めた叫びで
懸命に手招きする同居人。
これはタダゴトではない。
察知した私は
そっと近づいた。
なんとこのとき
同居人の黄色い車の中に
ケモノがいたのだ。
ネコ。
なにやってんだよ。
うたたね寸前じゃないか。
開けっ放しにしていた窓から
勝手に侵入して寛いでいたらしい。
極上のリラクゼーション満喫中。
残念そうな顔して
見上げないでくれ。
同居人と私は
ふたたび
笑い崩れた。
アラほらサッサー