週末、青空がひろがり
桜の花びらは、ほぼ満開になりました。
家から車で10分ほどのところに
桜公園と名付けられた、小さな公園があります。
滋賀県に越してきて、最初の春に
娘と一緒に、この桜公園にお花見に行きました。
公園には、たくさんの人がお花見を楽しんでいました。
私と娘は、花より団子。
コンビニでお弁当を調達して、ふたりが座れる場所を確保して
お弁当を入れていた袋を、お尻の下に敷き
「綺麗やな」「美味しいな」
桜を眺めながら、ふたりで穏やかな春を満喫しました。
お弁当を食べ終わり、立ち上がったそのときに
優しい春風が吹いてきて、お尻の下に敷いていたお弁当の袋が
あっという間に、飛んでいってしまいました。
娘は慌てて、それを追いかけ堤防を降りて行きました。
でも、春風は袋を遠いところまで吹き飛ばしてしまいました。
困ったような顔をして娘は堤防を上がってきました。
しょうがないよ、と言う私に、娘は本当に悪いことをしたというような
顔をしていました。
あのときの娘の顔が忘れられません。
娘と一緒にお花見に行けなくなってからは
桜公園には行っていませんが、そばを通るとき
いつもあの日のことを思い出します。