朝は皆バタバタする時間である。
私は仕事から帰って来た時のために晩御飯の下ごしらえもしなければいけないため、どうしても時間がない。
自分の支度もそこそこに寝ぼけた頭でウロウロ…。

一緒に2階から降りて来たさくらちゃんはご飯が終わって歯磨きが終わったら、クッション(座布団とひざ掛けのミルフィーユ)の上でもうウトウトし始める。
さっきまで寝てたんじゃないの?

ちなみに、下に降りてご飯が済むまでは私のベッド横でこの表情。
「そろそろ起きませんか?」とソワソワウロウロ、朝5時台に…。
どんなに夜更かしの翌日でもこんなに見つめられたら目が覚めると言うものである。

そして私を起こして、自分の要求を満たしたらこの表情。
「あとは知りません」とでも言いたげに、動き回る私たちを眺めながらぼんやり。

伴侶と私は仕事、いっくんは学校のため家の中は空っぽになる。
きっと一人でお留守番は寂しいだろう…と心配にもなるが、別に嫌がる様子もないし、ついて回ったりもしない。

自分の時間をまったり…と。
仕事に行こうと出て行っても玄関まで見送ったりしてくれないので、こちらが寂しくなってしまう。
まったりするさくらちゃんのお腹に顔を突っ込み、鼓動をじーーーーっと聞いて、しばらくさくらちゃんを楽しむ。
肉球をにぎにぎして、背中に頬を当てて体温を楽しみつつ目を閉じると、もう会社に行くのが嫌になる。
されるがままのさくらちゃんと数分間別れを惜しんでから玄関に向かう。
せめて、こいちゃんにこの幸せな時間のおすそ分けを…とこいちゃんにも写真を送る。
見てよし、触ってよし、癒しの時間を与えてくれるさくらちゃんを皆でしゃぶりつくしている。