
今日はいっくんにとって最後の子育てサークルだった。
4月から幼稚園に入るため、子育てサークルには通えなくなるのだ。
考えてみるとこいちゃんのときからだから長く在籍したものだ。
今日は催しとしてカルタ取りや紙芝居をして、みんなでサンドイッチなどを食べた。
いっくんは賞状と記念品をもらい、なぜ皆に拍手されてるのかわからない様子ながらもにこにこと嬉しそうに折り紙をつなげた首飾りをかけてもらっていた。
和やかに最後の会が終わって、「さよなら三角、またきて四角」というお別れの歌を歌おうとしたらいっくんは激しく抵抗して「いやだ、いやだ!」といった。
多分いつもと違う何かを感じ取り「さようなら」を言って帰ってしまうのが寂しかったのだろう。
幼稚園に通い始めればきっと子育てサークルよりも沢山の友達と遊び始めるだろうし、もっと世界も広がるのだろうが、こいちゃんは今でも子育てサークルで毎回歌っていた「ここです」という、名前を呼ばれてお返事をするお歌を覚えている。
三つごの魂100までというが、きっと今が一番大事なときだったのだろうと思う。
今日のこいちゃんといっくんは明日になればもういない。
あたりまえの事だが、一瞬一瞬がすべては過去で、二度と戻らない時間だ。
昨日いえなかったはずの言葉がいえるようになっている。
出来なかったはずのことが出来るようになっていて、届かなかったスイッチに手が届くようになっている。
○3歳にもなってしまえば時間というものに鈍感になってしまうのか、子供を見ていると改めて時の過ぎ去る速さを思い知らされる。
だからこそ余計に貪欲になる。
子供たちの今を見逃してしまわぬように、少しでも楽しい思い出を築けるように。