このシリーズの続きです。
うつ病の服薬を始める前、私にとっては
長期間、薬を飲み続けなければいけないのか?
ということも、懸念事項でした。
だって、不自然で強い薬を、長い間、体に入れ続けるって、不安です。
ただ、私の場合は、
・『抗うつ薬の不安 ③強い薬を飲まなければいけないの?』で解説したように、SSRIは厳密には薬剤ではなく、強いケミカルを体に入れている訳ではない、と分かったり
・『抗うつ薬の不安 ②たくさん薬を飲まなければいけないの?』で紹介した通り、自分が安心する範囲で、量を調節して飲むという経緯を経て、
薬に対する抵抗感が大分減りました。
そしてそれに伴い、服薬の期間についても、大分リラックスして捉えられるようになりました。
やはり、根本的にうつ病を治療するとなると、少なくとも半年以上、普通は1年以上の治療が必要になります(個人差あり)。
私には
・子供時代からある(複雑性)PTSD
・それに伴う長いうつ病期間
という背景があり、
心の不調も、根深く体の中に居座っています。
ですから、ここは、「早く薬を止めること」よりも、「しっかりとした長期的な回復」を優先することにしました。
精神科の医師によると、
・「もう完全に回復した!」と自分で感じた時点から、6か月は同じ量の薬を飲み続ける
・その後、5mg位ずつ薬の量を減らし、減らすたびに数週間、慣れる期間を設ける
とのことです。
ですので、トータルの服薬期間が割と長くなるのは、致し方ないことなのかなと思っています。
最近は薬も進歩して、中毒性が無い・とても低いなど、安心して服薬できるものが増えています。
一方、うつ病であり続けることによる、脳や心、人生へのマイナスな影響は大きいものです。
薬は、今後『抗うつ薬の不安 ⑥』でも説明するように、うつ病治療の全てではありませんが、大切な一部です。
だから「トータルの治療戦略の中で、強力なツールとして有効活用する」というのが、今の私の、SSRIに対してのスタンスです。
その上で、私自身のメンタルヘルスの背景を考えて、ある程度長期のお付き合いになることを、受け入れるようになりました。
喪失(グリーフ)や大きなトラウマは、人生かけてのお付き合いになることも多いです。
癒しそのものにそれだけの時間がかかるという訳ではなく、癒しが進んでからも、その記憶との付き合い方や、その出来事の(自分の人生に対する)意義について、消化したり取り組んだりするプロセスがあります。
だから、その長い課程の一部である服薬治療も、焦らず、長い目で見て、心と体が一番ラクでいられるように使っていきたいと思っています
次回は便秘や不眠、夢や睡眠中の発汗など、SSRIの副作用について、実体験に基づいてお話します♡