2024年3月5日(火)雨

最近、ヒマだ。
仕事をしている以外の時間、だいたいはソファーに横になってYouTubeを見ている。
帰ってきてごろん。休みの日もごろん。
 

見るものもだいたい決まっている。
立川志の輔の落語か、東京03のコント、それにときおり「丁寧な暮らし系」のもの。たぶん「丁寧な暮らし系」つながりだろう。柴咲コウが北海道で暮らしている動画も出てきた。「どらどら・・・」と何気なくクリックしてしまったが最後、その圧倒的な絵力に心が折れた。


何て素敵な暮らし!何て美しい顔!!何ておいしそうなごはん!!!
ソファに寝っ転がり、指を咥えて見ることしかできない自分が惨めになった。

そもそも最近、彼にほったらかしにされすぎなのだ。
付き合う前は「ご自慢の彼女として、色んな人に見せびらかしたい」と言っていたくせに、思い返せばそんなことされた試しがない。
今は彼側に、別の「気がかりなこと」がある時期なのは分かっているのだけれど、それを差っ引いても、私への情熱や興味が薄らいできていることは明らかだ。

 

 


暇なのでレクサスに来てみた 春~初夏に、注文したLBXの色違いが届くので下見に… 2月27日(火)16:00

 

実際私は、去年の2月頃から人生において「諦め」の境地にいながら生きている。

あまり笑わなくなったし、日々「何もかもが面倒くさい」と心の中で毒づきながら過ごしている。

そんな人間に魅力など感じられるはずもなかろう。結局、私が悪いのだ。

人間、ヒマだとロクなことを考えない。負の感情がループするだけだ



日々ソファーに寝転がり、そのまま寝落ちしていくパターン 2月24日(土)19:00

 


こうして1年近く、くさくさしながら生きてきた私だったが、美容院で雑誌を読みながらふと「あれに挑戦してみようかな」と思うものが浮かんだ。読んでいた雑誌の特集は「私の好きな、ひとりの時間」だった。


山に登る女性、人形の着せ替えを楽しむ女性、音楽に没頭する女性・・・。
寝っ転がってひとりYouTubeを見る私とは違い、それぞれのキラキラ人生が誌面から伝わってきた。

その記事には掲載されていないが、私は数年前に出会ったあるものをふと思い出した。あのときはまったく自分には無関係だと思っていたものなのだが、美容室で「あれを私が今から始めたらどうなるだろう」という思いが浮かんだのである。

これまでの人生で一度も挑戦したことのないものだから、はっきり言って現実味はない。「あれが出来たら素敵かなぁ」というイメージのレベルでしかない。


誰を頼って始めればいいのかも分からず、お金がどれだけかかるのかも、まったくの未知数である。

美容院で見た雑誌 これがきっかけでインスパイアされて…

どうしたらいいか分からない案件について、私は自分の直感より占いを頼る弱いタイプの人間なので、例に漏れず占いを予約した。

17:30予約。20分3300円のコース。


私は「〇〇を始めようかと思うんですけどどうですかね?初期投資したはいいけれど合っていなかったり、モノにならないのは嫌だから聞きに来ました」と切り出した。

ぶっちゃけ「向いていません。駄目です」と言われてもまったく構わなかった。
それについて私はほとんど情報を持っておらず、イメージで「素敵かもな」と思うレベルだったので。何なら「難しいですよ。やめておきなさい」と言われて「やっぱりね」と納得したかったのだ。


しかし、占い師は開口一番「着眼点がいいですね、競合が少ないから」と言うではないか。
さらに「お金に余裕があったら、東京で習われたら?」と畳みかけてきた。
たとえばお花を習うとして、地域の文化センター的なところではなく、いきなり假屋崎省吾レベルの巨匠について人脈を広げ、頭角を表せというのである。

 

「東京に行くことで世界が広がるでしょうし、関東にいる妹さんに会ったりもできますし、その方が地元でしがらみなく活躍できるんじゃないですか」と。

えっ?いきなり東京で!?まだ何にも分からないのに!?

「やりたいときがやりどき 色んな経験した方がいいです」

「凛とした感じが合ってます 似合います」と、GOサインだ。


「それをすることであらゆる面で緊張感を持って過ごすことができますよ、見られる仕事、合ってますよ(仕事じゃないけど、占い師はそう表現した)」と。
 

確かにそれをしようと思えば、見た目の維持にも気を遣う。
「もう私には明るい未来もないし」と不貞腐れながら、夜中にポテチやせんべいを一気食いし、人生最高体重をマークし続けることもなくなるだろう。

占い師からは「人知れず上手になるまでやって、上手になってから披露するといいです」と言われたので、今はそれが何かは言わずコツコツと修業に励もうと思う。

ちなみにきょうのカードは「願い事が叶いましたよ」という意味のカードで、願いが叶う人が来る日とのこと。
占い師は「いつかYouTubeを検索したら、あなたがそれをやっているところが見られるかもしれませんね」と締めくくった。

この日のカード「願いは叶う」

自分で聞いておきながら、寝耳に水のような感覚である。
付き添いで来た母も、隣で目を白黒させている。


占いの帰り道、母は回鍋肉を作りたいと言って先に帰り、私は香水を買うためひとり雑貨店に寄った。
レジで店員さんが「ポイントカード作りますか?」というのでお願いする。
「誕生月にはプレゼントを差し上げます。免許証など誕生日が確認できるものをお持ちください。何月ですか?」聞かれたので、元気に「6月です!6月!プレゼント、うれしい!楽しみです!!」と答える。
 

すると店員さんが「テレビに出てらっしゃいますよね。オーラがありますね~。」とおっしゃるではないか。

テレビなんてここ最近ほとんど出ていない、オーラだなんて…最近は逆に「負」のオーラまみれだった。
でもきょうの私は「新しい未来に向けて歩き出そう」と決意した直後だったので、声のトーンも立ち振る舞いも、人から明るく見えたのだろう。人って、ちょっとしたことで輝きも腐りもするものだ、と思う。

 

さあ、どんな世界が待っていることやら・・・!


本当ならばその珍道中もブログに書きたいくらいだけれど、「上手になるまでは人に言うべからず」とのことなので、これから人知れず武者修行をする所存である。