本日7月15日
執事様は出戻り令嬢を甘やかさない
単話19話、単行本4巻が配信になりました。



泣いても笑っても最後です。
原稿作業は先月に終わっているのに、まだ少しロスです。
本当に素敵な作品を担当させて頂けて幸せでした。
1話からお付き合いくださった方、本当に有難うございました!!!
これから読んでみようかな?という方、ぜひ原作と一緒にお迎えしてください。

 

 


さて、恒例?の扉絵のお話を。
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最終話のネームを切る時、結婚式どうしよう????
ベリーズ作品、比較的最終回は結婚式シーンで終わるよね?
(最近は結婚式から始まる場合もありますが)
原作では家族に報告して完結だったので、担当さんにご相談。

結婚式のシーンは尺の具合を見て入りそうであれば。入らなければ扉絵でウエディングでもいいかもですね。
という話になったのですが、その段階で扉絵は1話と同じ構図にしたい!!と思ってしまい……さあ格闘の日々が。

結婚式とみんなで食事のシーン、めちゃくちゃ大変でしたけれど楽しかったです。
本当はもっと描いていたんですが、分かりやすくするために削りましょうと削りました。
自作品であれば没ネーム公開してもいいですか?と言えたかもしれませんが原作がある作品なので残念ですが。
(むしろここまで書いて大丈夫かな)

そしてこの扉絵です。
田中の顔がものすごく幸せそうに描けてしまった……。
ヒロイン燁子の物語だったのに、最後は田中を応援していました。
良かったね、田中……自分が悪いとはいえ、ずっと好きだった女の子と結ばれて良かったね爆笑


1話を描き始めた頃、コロナが蔓延し、父が癌で入院したり……家族のフォローなどをしているうちにメンタルが疲弊してうまく絵が描けなくなってしまったり。毎月きちんと描き上げられなくて落ち込んだり。
最終話作画中には母が倒れ、救急車では運ばれたり……担当さんと編集部には最初から最後まで多大なご迷惑をおかけしました。
4巻の表紙で田中の結婚指輪描き忘れていることに気付かず、大慌てで描き足して送りなおしたり。
最後の最後までドタバタでした。

そんなドタバタも思い返せば……た、楽しい思い出……にしていいんでしょうか、良くないかな。

終わり良ければ総て良し。

最後のページの2人表情に満足です。

雑誌表紙を2度担当させて頂き、単行本の1巻をリニューアルして頂いたりとカラーも沢山描かせて頂きました。
絶対にないだろうと思っていたボイスコミックまで作って頂けて本当に幸せな連載でした。
作品は完結しましたが、これから作品を知って読んでくださる方にも楽しんでいただけるといいな。

燁子と田中、そして葛城家のみんなを末永く愛してやってください。

名残惜しいですが、本当の本当にこれが最後。
またね。

そして私は新しい作品の準備に取り掛かっています。
次の作品でもお会いできますように~!!