2011年。もうすぐ今年が終わりますね。


こんなに年末年始、年が変わるということに実感が持てないのは、記憶の限り初めてです。

やはりこちらではクリスマスの方がメインなので、先週のクリスマス休暇が終わった時に既に年が明けたような感覚がありました。
何があったわけでもないのに。

未だに街はクリスマスイルミネーションががっつり残っていますし(1月まではこんな感じらしい)。


元々、この時期が1番好きというのもありますが、
思っていたよりやっぱり自分は日本人なんだなぁと思います。

今までは自分から感じようとしなくても、どうやっても年末という雰囲気が至る所にあって、それはきっと身体が勝手に感じて吸収してくれていたんだろうなと思います。

雰囲気が本当に何もないと、自分で作らなければいけないんだなぁ。


と言うわけで、やはり1年の大きな節目としたいので、今年を振り返ってみたいと思います。




2011年、
日本中がとても辛く、暗いことが多かったですね。

だからこそ、普段のことが当たり前ではないということに気がつかされる年でもありました。

震災で親戚にも影響があって、でもどうすることもできなくてという状況に、
そして尾を引く様々な波紋に心が痛くなり、
どう立っていればいいのかわからなくなりました。

結局は何もできないんだけど。



私事としても、ポジティヴに考えた上で決して明るい1年だったとは言えません。


年明けから、ずっと準備をしてきたイギリスのワーホリVISAが取れなくて、泣きながらの年明けでした。

ただ、それは想定もしていたし自分の道のことなので割とすぐ切り替えができました。
今となってみれば、改めて無事VISAが取れてロンドンで生活することができましたし。



それとは別に、元旦から想定もしていなければ知りたくもなかったことを知ったことをきっかけに、

本当に泣き通しの1年でした。

心臓をナイフで刺され切り刻まれ抉られたりして血をだらだら流しているのに、
血が固まらない内に更にまた傷つける、ことを繰り返しました。


そんな感じをずっと受けていました。
自分で選んだことでしたが。



でも何も癒えないうちに震災が起き、その動揺からも全く癒えないうちに、

日本を出て、ロンドンでの生活が始まりました。


ずっと離れたかった日本だったのに、すべてにおいて、人生で初めて離れたくないと思った時期の渡英でした。



ロンドンでの生活は、本当にわからないことだらけだったし手探りでの始まりだったにも関わらず、
順調に環境が整っていき、友だちもでき、良いスタートだったと思います。



ですが、1つトラブルが解決すればすぐに次のトラブルに襲われ、

そして最初の非日常感へ対するモチベーションやアドレナリンも落ち着き始めて生活の地に足が着き始めた頃から、

アドレナリンでカバーしていたことが出来なくなり、



辛いしか残らなくなった。



それはとにかくヒドく感じる時を過ぎて薄らいではいるけれど、
今日のこの時まで消えません。




今年は「重い辛い」が流れるように振りかかっていた気がします。


これまでだってこんなに辛いことってないっていうこともあったのに、
確かに辛さではそっちの方が強かったのに、

色々なものが混じり混じって、
人ってこんなにも泣けるのかというくらい泣いた1年でした。




私の2011年を漢字一文字で表すならば、「怠」です。

怠る。
怠ける。


そう。
こんなに泣く羽目になったのは、怠ったから。

振り返ってみて、こんなに自分を顧みることを怠った年もなかったと思います。

何に対しても、腹がくくれていないままズルズルと流れていました。


振りかかったなんて言ったけれど、
起こったことに対して、どうするかを決めているのは自分で、

そんなの当たり前のことなのに、今まで出来たハズの強さでは決められなくて、



自分を甘やかし、人に甘え、
状況のせいにし、環境のせいにし、人のせいにし、

それを口先だけで正当化しようとし、

行動を伴わせなかった。



身体で感じていることに耳を傾けず、
頭だけで考えて信号をキャッチしようとしなかった。

嬉しいってことも楽しいってことも幸せってことも、
寂しいことも、

どこかで感じてはいけないって思っていたところがあります。


奢った考え方だけれど、
「日本がこんな時に海外に逃げられるなんてラッキーだね」と言われたりして出てきたこととか、

気になることを置いてきていたりだとか。

私だけ楽しんじゃいけないんじゃないか、みたいなのが常にあった。

完っ全に奢っているけれども。



血を流していたのだって、
痛い痛いって言っているのをしっかりとケアしてから進むべきだった。

焦ってはいけないことを、なんだかんだ理由をつけて焦らせた。

不安だから。


早い話、全く「自分と向き合う」ということをしなかったんです。


自分で身体も心も傷つけてきました。
自分自身を大切にできなかった。



去年まで鍛えてきたはずのポリシーとか信念とか、どこに行ってしまったの?というくらい失くしていました。

「忍耐」とはきちがえた、間違った「我慢」をして、
それが正しいと思って、納得もせずに進んでいた。



そしてそんな矛盾していることを人にぶつけたり、八つ当たりしたりしてしまった。

自分で自分にこんなに幻滅したことはない。

自分で好きになれない自分を作り上げていってた。


身体はブレーキをかけているのに、言い訳を正当化して突き進んで、

身体も頭も心も、バラバラだった。


「何事も後悔しないように」がモットーだった人生で、

こんなに「後悔」が残ってしまったのは、大袈裟ではなく初めてです。




こうして今年を振り返ることによってわかったことが2つ。


①すべてのことにおいて、特にロンドンに対して、私は甘くみていたんだと思います。

人の気持ちについて。時間について。ペースについて。
言葉の壁や文化・習慣の違い、人間の違い、価値観の違い、金銭感覚の違い、
先入観、歴史、そして日本を離れるということ。


②そして何より納得のいく結論としては、
この7ヶ月半のロンドン生活が「暇」だったということ。

毎日それなりに動いてはいるものの、
ここでやりたいと思っていたことと、やるべきことと、出来ることがわからなくて彷徨っていた時間も長いし、


一生懸命になることがないから、動いてはいても頭は「暇」を感じているし、
心は何も積み重ならないザルのような感じ。

何かに夢中にならずとも、一生懸命生きることさえしていないんじゃないかな。

まだ一生懸命頑張ろうとして空回っていた数年前の方がマシだと思える。

「暇」だから、ロクなところに目が向かないし、ロクなことを考えない。



すべてを日本に置いてきて、何もないところで探そうと思ってきたんだから、
そんなことしている「暇」はないハズなんですけどね。



年内中にそれに気づけただけでも良かったです。




ネガティヴなことが多かったけれど、
でも幸せを感じることもいっぱいあったのは確か。

いっぱいいっぱいあった。いっぱいいっぱい笑った。
嬉しいことや幸せなこと、それで泣いたっていうこともいっぱいあった。
大袈裟ではなく。

それは全部人からもらったものだった。

多くの人に出逢えたし、多くの人に支えてもらった。

大切だと思える人もできた。
かけがえがないって思う人もできた。


ただ、そういったことにあぐらをかきすぎて、
そして不安や焦りであまりにも感謝という言葉を見失っていた。

「思い出した」時には愕然としました。

思い出した時には遅すぎて、悲しいすぎる思いをすることになった。
謝っても謝っても謝りきれないです。

もっと時間が経って、謝れる時が来るのかなぁ。
感謝を伝えられる時が来るのかなぁ。

来てほしい、今はそれを信じるのみ。




私は、何事も結果がすべてだと思っています。


今だけで結果を出せないことばかりですが、

今年最後の日に振り返る1年の結果は、

感謝や幸せを見えなくしてしまったくらいの「怠」への後悔。


人にされて嫌だった「今、目の前にあることを大事にしない」ということを、
自ら実践してしまいました。


辛い年だった。

忘れられない年になると思います。


もっと時間が経たないと実感できないけれど、
この1年から得られた学びは大きいように思います。

大きかったと言えるようにしたいです。



ロンドン生活の結果となると、本当のところは帰国してからでないと出ないことですので、
長いスパンで、そして無駄にしてしまった時間の多い分、良い結果が出るよう、

そして2011年の後悔が後悔として残らないよう、
いっぱい笑って、いっぱい楽しんで2012年を過ごしたいと思います。




普段のことが当たり前ではないということを、震災を通しロンドンを通しこんなに強く感じるとは思いませんでした。

どん底から這い上がろうとする、みんなで頑張ろうとする日本の姿は、
本当に素晴らしいことだと実感しています。

私もちゃんと日本人でありたいです。


今年1年、本当にありがとうございました。
いつもの年より、有難く感じました。

2012年、皆様にとって良い1年となりますように。

Have a great New Year's Eve and A HAPPY NEW YEAR!!
I hope 2012 is a good year for all of JAPAN, WORLD and all of us!!!