ロンドンに住み始めて、もうすぐ半年。
ここ2ヶ月を一言で言うならば、
「疲れた」。
正直、ロンドンに降り立ったその日から肌に合わない気がすると感じてた。
今まで好きだったことはできないし、ないし。
観るべきところは見終わったし。
トイレだってロクに流れなければ、コピーだって手軽にとれない。
電車だってバスだって、警察だってその辺の店だって、全く信用できない。
週に6日、アクセク働いたって1ヶ月の家賃ギリギリ。なんなのこの労働条件。
なんでもある、なんでもできる、どんな事においてもクオリティが高い日本がどれだけ便利かって思い知らされる毎日。
あぁ、自分は贅沢病だなって思っていた。
でも、そんなのは慣れることができる。
交通状態ひとつ取っても、
譲り合う気持ちもなければ、思いやりの欠片もない。
盗難だって犯罪だって、盗るより盗られた方の注意不足。
人の労力や能力に助けられても、使うだけ使って感謝もできない。
どんなに誠意を持ってやったことでも、簡単に無下にされる。
日本のように男女差別はあまりないけれど、人種差別がある。
日本人だからって見下したり。
自分の都合で人を平気で振り回す人も多い。
なんでそんなこと言われたりされたりしなきゃいけないの?って思うことは日常茶飯事。
夜中であろうと早朝であろうと、ずっと続く騒音。
人に迷惑になることを平気でやる。
ものすごい階級社会。
ものすごいストレス社会。
心が荒んでいる人が多い。
私から見たロンドンってそんな感じ。
もちろん卑屈になっている部分もあると思う。
意味がわからないくらい、
こんなに簡単に人の労力や気持ちを無下にできるのかって思うことが続いた。
何が人の道なのか、わからなくなる。
あぁ、世界が平和になるハズがないわ。
って、思う。
折角こんなに多国籍な街なのに。
良いものを取り入れようとしない。高慢な考え方の国だからなのか。
なんでこんなに真っ暗なのか。
なんでこんなに冷たいのか。
ただ毎日の時間を耐えて過ごしている人が多い。
日本も同じようだと思うけれど、それよりひどく感じる。
如実に感じる。
ピリピリと肌で感じる。
日本人だからといって安心できるわけでもない。
日本人でも信じられない発言をしたりやったりする人もいる。
来たばかりの頃知り合った人に、「こっちに長く住んでいる日本人は、感覚がおかしい。」と力説されたことがあった。
そんなのその人の見方の問題じゃん、って思っていたけれど、
今はその意味がよくわかる。
良くも悪くも、感覚を変えていかないと住んでいられない。
もちろん長く住んでいても(私から見て)とてもまともな人もいるけれど、
そういう人に聞くと「できるなら日本に帰りたい」って言う。
旦那さんの仕事の関係や自分の仕事、それぞれの事情があって仕方がないけど、
本当は日本に帰りたいっていう答えが返ってくる。
2年間有効なワーホリVISAだけれど、1年や1年半で切り上げる人も少なくない。
来てみてわかること。
住んでみてわかること。
ものすごく感じるストレス。
何もかもが悲しくて哀しくて。
何にも頑張ることができなくなって。
人を信じることが全くできなくなった。
本当に疲れた。
ここで暮らしているかぎり、暮らして行くかぎり、それに慣れなきゃという気持ちがあった。
文化や週間の違いなんだって思おうとした。
でもだからって、人が傷ついたらそれが事実だ。
そんなの平気にできることに染まりたくないって思うから、拒否感や拒絶感が大きくて。
なんにも楽しくない。
なんの為にロンドンにいるの!?
なんでこんな思いしてまで、やりたかった舞台我慢したり、一緒にいたかった人たちと離れてきたの!?
ってずっと思ってた。
辛いとも言えなくて。
友だちには「楽しいよ」って言って、どんどん嘘になっていって。
「あー、これがホームシックなのかぁ。」って思った。
日本が好きだったわけじゃない。
帰れるところがあるわけでもない。
自分がホームシックになるなんて思っていなかった。
ただロンドンが嫌になりすぎてた。
ショックを感じることが積もって積もって、
それが色々なことに広がっていって、辛くて哀しくて苦しかった。
そんな絶頂に哀しかった時、日本にいる親友に電話した。
根気よく話を聞いてくれ、癒してくれた。
日本にいるお兄ちゃんに電話した。
根気よく話を聞いてくれ、そして怒ってくれた。
「あんな大変な思いしてロンドンに行ったのに、なんでそんなに日本に後ろ髪引かれてんの!」って。
「なんでもっと目の前にあるものを大事にできないの!」って。
「そんなんで帰ってきても、誰も嬉しくない」って。
そして最近できた友だち。
ワーホリで来ていたけれど、ロンドンが嫌いで本当に疲れていて、来月帰るそう。
1年半頑張った。
彼女とロンドンの見方はほぼ同じ。
でも彼女は1年半、色々な挑戦をして、闘いをしてその結果を出した。
逃げる気がして、そんなの悔しいかったからって粘った。
それを聞いた時、
確かに。
嫌い嫌いって言って、好きになろうと本気ではしていない。
それにたかが半年。
合わないなら合わないなりに、ちゃんと挑戦してもっと色々なこと知ってからじゃないと結果にならない。
それでもロンドンを好きになれなかったらそれが結果。
そう思った時から、長くて長くて仕方なく感じていた残り1年半が、足りなく思えてきた。
そして今になって気づく。
もうずっと、何にも感謝することができていなかった。
こっちに来る直前は、色々なことへの感謝がいっぱいあって、
意味のわからないロンドン生活でもたくさん助けてくれた人がいて、本当に有難かった。
どんどん荒んでいった、自分。
環境のせいじゃない。
いつも見返りを求める自分の弱さ。
次への一歩を踏み出せない臆病さ。
感謝ができなくなる自分の傲慢さ。
どこにいても、どこで暮らしても私は私。
自分の弱さも変わりない。
2ヶ月前にブラジルに帰ってしまったSisterフレンドが、
ロンドンに嫌悪感を感じている私を、ひとり残していくのを心配していたっけ。
なんて優しい人なんだろう。
応援してくれている人たちも、親友もお兄ちゃんも。お姉ちゃんも。こっちでできたたくさんの友だちも。
そしてずっと励ましてくれていた人も。
私にはたくさん想ってくれる人がいるのに。
今の自分は合わせる顔がない。
こんな自分恥ずかしいよ。
このブログには、少しの楽しかったことをすくって書いていた。
不思議だよね。
その時は気が重たくてしかたなかったパリ旅行も、楽しかったように見える。
本当はそうなのかもしれない。
楽しめたはずのことを心から楽しもうとしなかっただけ。
来る時、甘くみていたわけじゃない。
覚悟をしてきた。
自分で決めたことなんだから、ちゃんとやり通さないと、すべてを後悔する。
このまま逃げっぱなしの人生なんて嫌だ。
残り1年半、「好きにはなれなかった」でもいいから「でも楽しかった」って思って帰りたい。
良い意味でも悪い意味でも「自由」なロンドン。
良い意味でも悪い意味でも「何でもOK」なロンドン。
たて直そう。
今はまだ、急にロンドンを好きになるのは無理だけど、
「嫌いじゃないところ」を1日1個でも見つけるところから始めようと思う。
そして感謝を忘れないこと。
神様は乗り越えられない試練は与えない。
うん。
そうだ。
私はそんなに弱くない。
ここ2ヶ月を一言で言うならば、
「疲れた」。
正直、ロンドンに降り立ったその日から肌に合わない気がすると感じてた。
今まで好きだったことはできないし、ないし。
観るべきところは見終わったし。
トイレだってロクに流れなければ、コピーだって手軽にとれない。
電車だってバスだって、警察だってその辺の店だって、全く信用できない。
週に6日、アクセク働いたって1ヶ月の家賃ギリギリ。なんなのこの労働条件。
なんでもある、なんでもできる、どんな事においてもクオリティが高い日本がどれだけ便利かって思い知らされる毎日。
あぁ、自分は贅沢病だなって思っていた。
でも、そんなのは慣れることができる。
交通状態ひとつ取っても、
譲り合う気持ちもなければ、思いやりの欠片もない。
盗難だって犯罪だって、盗るより盗られた方の注意不足。
人の労力や能力に助けられても、使うだけ使って感謝もできない。
どんなに誠意を持ってやったことでも、簡単に無下にされる。
日本のように男女差別はあまりないけれど、人種差別がある。
日本人だからって見下したり。
自分の都合で人を平気で振り回す人も多い。
なんでそんなこと言われたりされたりしなきゃいけないの?って思うことは日常茶飯事。
夜中であろうと早朝であろうと、ずっと続く騒音。
人に迷惑になることを平気でやる。
ものすごい階級社会。
ものすごいストレス社会。
心が荒んでいる人が多い。
私から見たロンドンってそんな感じ。
もちろん卑屈になっている部分もあると思う。
意味がわからないくらい、
こんなに簡単に人の労力や気持ちを無下にできるのかって思うことが続いた。
何が人の道なのか、わからなくなる。
あぁ、世界が平和になるハズがないわ。
って、思う。
折角こんなに多国籍な街なのに。
良いものを取り入れようとしない。高慢な考え方の国だからなのか。
なんでこんなに真っ暗なのか。
なんでこんなに冷たいのか。
ただ毎日の時間を耐えて過ごしている人が多い。
日本も同じようだと思うけれど、それよりひどく感じる。
如実に感じる。
ピリピリと肌で感じる。
日本人だからといって安心できるわけでもない。
日本人でも信じられない発言をしたりやったりする人もいる。
来たばかりの頃知り合った人に、「こっちに長く住んでいる日本人は、感覚がおかしい。」と力説されたことがあった。
そんなのその人の見方の問題じゃん、って思っていたけれど、
今はその意味がよくわかる。
良くも悪くも、感覚を変えていかないと住んでいられない。
もちろん長く住んでいても(私から見て)とてもまともな人もいるけれど、
そういう人に聞くと「できるなら日本に帰りたい」って言う。
旦那さんの仕事の関係や自分の仕事、それぞれの事情があって仕方がないけど、
本当は日本に帰りたいっていう答えが返ってくる。
2年間有効なワーホリVISAだけれど、1年や1年半で切り上げる人も少なくない。
来てみてわかること。
住んでみてわかること。
ものすごく感じるストレス。
何もかもが悲しくて哀しくて。
何にも頑張ることができなくなって。
人を信じることが全くできなくなった。
本当に疲れた。
ここで暮らしているかぎり、暮らして行くかぎり、それに慣れなきゃという気持ちがあった。
文化や週間の違いなんだって思おうとした。
でもだからって、人が傷ついたらそれが事実だ。
そんなの平気にできることに染まりたくないって思うから、拒否感や拒絶感が大きくて。
なんにも楽しくない。
なんの為にロンドンにいるの!?
なんでこんな思いしてまで、やりたかった舞台我慢したり、一緒にいたかった人たちと離れてきたの!?
ってずっと思ってた。
辛いとも言えなくて。
友だちには「楽しいよ」って言って、どんどん嘘になっていって。
「あー、これがホームシックなのかぁ。」って思った。
日本が好きだったわけじゃない。
帰れるところがあるわけでもない。
自分がホームシックになるなんて思っていなかった。
ただロンドンが嫌になりすぎてた。
ショックを感じることが積もって積もって、
それが色々なことに広がっていって、辛くて哀しくて苦しかった。
そんな絶頂に哀しかった時、日本にいる親友に電話した。
根気よく話を聞いてくれ、癒してくれた。
日本にいるお兄ちゃんに電話した。
根気よく話を聞いてくれ、そして怒ってくれた。
「あんな大変な思いしてロンドンに行ったのに、なんでそんなに日本に後ろ髪引かれてんの!」って。
「なんでもっと目の前にあるものを大事にできないの!」って。
「そんなんで帰ってきても、誰も嬉しくない」って。
そして最近できた友だち。
ワーホリで来ていたけれど、ロンドンが嫌いで本当に疲れていて、来月帰るそう。
1年半頑張った。
彼女とロンドンの見方はほぼ同じ。
でも彼女は1年半、色々な挑戦をして、闘いをしてその結果を出した。
逃げる気がして、そんなの悔しいかったからって粘った。
それを聞いた時、
確かに。
嫌い嫌いって言って、好きになろうと本気ではしていない。
それにたかが半年。
合わないなら合わないなりに、ちゃんと挑戦してもっと色々なこと知ってからじゃないと結果にならない。
それでもロンドンを好きになれなかったらそれが結果。
そう思った時から、長くて長くて仕方なく感じていた残り1年半が、足りなく思えてきた。
そして今になって気づく。
もうずっと、何にも感謝することができていなかった。
こっちに来る直前は、色々なことへの感謝がいっぱいあって、
意味のわからないロンドン生活でもたくさん助けてくれた人がいて、本当に有難かった。
どんどん荒んでいった、自分。
環境のせいじゃない。
いつも見返りを求める自分の弱さ。
次への一歩を踏み出せない臆病さ。
感謝ができなくなる自分の傲慢さ。
どこにいても、どこで暮らしても私は私。
自分の弱さも変わりない。
2ヶ月前にブラジルに帰ってしまったSisterフレンドが、
ロンドンに嫌悪感を感じている私を、ひとり残していくのを心配していたっけ。
なんて優しい人なんだろう。
応援してくれている人たちも、親友もお兄ちゃんも。お姉ちゃんも。こっちでできたたくさんの友だちも。
そしてずっと励ましてくれていた人も。
私にはたくさん想ってくれる人がいるのに。
今の自分は合わせる顔がない。
こんな自分恥ずかしいよ。
このブログには、少しの楽しかったことをすくって書いていた。
不思議だよね。
その時は気が重たくてしかたなかったパリ旅行も、楽しかったように見える。
本当はそうなのかもしれない。
楽しめたはずのことを心から楽しもうとしなかっただけ。
来る時、甘くみていたわけじゃない。
覚悟をしてきた。
自分で決めたことなんだから、ちゃんとやり通さないと、すべてを後悔する。
このまま逃げっぱなしの人生なんて嫌だ。
残り1年半、「好きにはなれなかった」でもいいから「でも楽しかった」って思って帰りたい。
良い意味でも悪い意味でも「自由」なロンドン。
良い意味でも悪い意味でも「何でもOK」なロンドン。
たて直そう。
今はまだ、急にロンドンを好きになるのは無理だけど、
「嫌いじゃないところ」を1日1個でも見つけるところから始めようと思う。
そして感謝を忘れないこと。
神様は乗り越えられない試練は与えない。
うん。
そうだ。
私はそんなに弱くない。