昭和の先生 | あやこピアノ教室

あやこピアノ教室

神戸市垂水区西舞子にあるピアノ教室。
幼児からご高齢の方、いくつからでも始められます。
ピアノで脳を活性化!
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私が小学生のころ、

「ガラスの仮面」という

演劇の漫画が流行っていました。


私も大好きで

友達に借りたり、

立ち読みしたり…


結局結末を迎えないまま

読者はみんな大人になってしまったけれど。


この漫画に登場する

月影先生。

主人公のことを

誰よりも、本人よりも

よくわかっていて、


素晴らしい先生なのですが。

その厳しいこと!




あゝ

昭和の先生って感じですね。

今から見れば

超スパルタで、

今どき、こんな先生はいないなあ

と 思うのですが、

読んでいた当時は

ありえない とは思っていませんでした。

子供心に、先生はマヤちゃんの事を

一番考えているからだ 

と素直に思っていました。


私が子どもの頃、

ピアノの先生はとても厳しく、
怖い存在でした。

指番号を間違えると、
叩かれることもありました。

小学校高学年になって、
普段の先生の他に
大学の先生のレッスンを受けるようになりました。
これがまた怖かった〜💦💦

長身で
声も大きく
勢いがあるものですから、
小さい私は震え上がっていました。

普段、大学生を相手に
レッスンされているので、
容赦なしです。


(まるで月影先生のようです)

上から先生の声が降ってきて、
横から先生の大きな手で
手を払いのけられることもしばしば。
涙で楽譜が滲んで見えることも
しょっちゅうありましたが、
泣くと叱られそうなので、
必死で我慢していたのを覚えています。

でも、本当に愛のある方でした。

我が家は父親が病気がちだったうえに、

祖父母が近くにおり、

母は一人でパートの仕事と

介護に明け暮れていました。

ピアノを続けていられたのが奇跡のようです。

ひとえに母の頑張りの一言に尽きます。


それでも、その先生が教鞭をとっておられる

私立の音大に進学することは

我が家の経済状態ではとても無理でした。

そのことをお話すると、

ご主人様と相談なさって

月々援助しましょう、とまで言ってくださり、

レッスン代も割り引いてくださいました。


結局、先々のことを考え、

国公立に進学することになりましたが、

受験まで親身になってくださいました。


どんなに厳しくても、

愛情があるかは伝わるものです。


でも令和の時代、

伝え方は少し変わって来つつあるのでしょうね。

私たちが、そのように育ったからといって

平成、令和の時代に

生まれ育った方たちには

そのやり方を押し付けるべきではでありません。


変わらぬ愛情は注ぎつつ

それを丁寧に伝える必要があるな

と思う今日この頃です。


長くなってしまい、失礼致しました。