こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の 山本綾子です。
今回の台風19号では、
長野市内を流れる千曲川の氾濫により、
私も故郷金沢に帰るために、何度も利用している
北陸新幹線120両(!)が水につかりました。
この光景は、あまりにもショッキングで、
現実とは思えないほどでした。
この瞬間も、
被害に遭われ、大変な時を過ごされている方も
少なくありません。
その方たちに、一日も早く
平穏な日々が戻ってきますように。
そして、その方たちや、
今もアトピーに苦しむ全ての方に、
今日も、
『災害時に役立つアトピーを改善させる運動②』
をお伝えします。
必要な方にぜひ届いて欲しいので、
今回も、リブログ大歓迎です!
前回の記事のキーワードは、
『腋窩(えきか)リンパ節』でした。
上肢や体幹(胸・腹側も背中側も)の症状を
改善させるためには、『脇を開放させる』のでしたね。
では、下半身はどこ?というのが、
今日のポイントです。
へそから下の下半身は、
(いわゆる”股”から下だけではありませんよ)
『鼠径(そけい)リンパ節』
がキーとなります。
そう、上のイラストの、”股”のところです。
この部分、
座るときに、”潰されてしまう”場所ですね。
つまり、座りっぱなしであると、
下半身の関門である「鼠径リンパ節」が
潰されっぱなしなのです。
そして、もう一つ、
解剖学からわかることがあります。
それは、「下肢の位置と鼠径部の関係」
このイラストを見てもらうと
お分かりかと思いますが、
大腿骨(だいたいこつ=下肢の太い骨)は、
大腿骨頭(だいたいこっとう)という丸みを帯びた
尖端となり、臼のようなくぼみにはまっています。
その向きは、やや外側。
つまり、まっすぐ前で足を揃えたときは、
関節部分の向きからすると、”不自然”であり、
あぐらをかいた時のような向きのほうが、
関節部分の向きからすると”自然”なのです。
(しかも、股関節部には血管もリンパ管も通りますから、
潰されてしまったら、流れが悪いのは当然!)
そこで、今日の、
『災害時に役立つアトピーを改善させる運動』は、
「シコ」!
(写真は、サイト「47歳まで現役だった力士に学べ
シコ踏みで股関節を動かそう」より
https://www.asahi.com/relife/event/record/11763204)
お相撲さんが土俵でやる、アレです。
赤ちゃんが、M字のほうが血流が良くなるのも、
解剖図をみると、うなずけます。
現役時代のイチロー選手も、
よく、ストレッチとして、シコのような動きをやっていましたよね!
下半身改善の要は、股関節。
そのための、「シコ」体操をぜひ、どんどんやってみてください。