【アトピーの戦略的治し方】手足の冷え改善には、○○○が効く! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の 山本綾子です。

 

***【山本綾子の診察をご希望の方へ】***

診察を受ける際の、大切な注意点が書かれています。

貴重な診察時間を無駄にしないために、一読をお願いします。

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12416124634.html

赤ちゃんの運動療法は、診察室内で行います。

まず、保険診療予約をお願いします。

また、水曜日・土曜日は非常に混み合いますので、

乳児~幼児は月・木・金曜日を強くお勧めします。

 

さて、今日のお話は、

冷えるこの時期に、治療のヒントとなる、

「手足の冷え改善に役立つこと」

について。

 

先日、しもやけで手が赤紫になっている患者さんが

受診されました。

そう、しもやけは、まさに「手足の尖端のうっ血」ですね!

血が溜まっているから、

真っ青だったり、赤かったり。

 

そんな患者さんに、

「深呼吸をすると末梢循環もよくなるから、やってみましょう」と

診察室で、

たった3回、

「お腹がペコッと凹みきるまで吐いて、胸いっぱいに吸って」

深呼吸をやってもらいました。

 

すると!

驚くことに、

血が溜まって、赤くなっていた手や手首あたりの色が

普通の皮膚の色に近くなったのです!

 

つまり、溜まっていた血液が流れて、

真っ赤だったところが、普通の皮膚の色に戻ったということ。

 

たった、3回の深呼吸でした。

もちろん、できる限りの深い呼吸ですが。

 

そんな簡単なことで、血流が改善するなんて!

患者さんも私も、あまりの即効性に驚きました。

 

恐るべし、深呼吸の威力。

 

横隔膜(おうかくまく)という胸腔と腹腔を分けている筋肉が

しっかり動くほどの深呼吸ができると、

胸腔内圧が大きく変化します。

 

吸気時(大きく吸うとき)

肋骨もしっかり広がって、胸腔が広がり、

胸腔内圧が下がります。

→圧力の下がった胸のほうに向かって、

末梢から血液が戻ってきます。

 

呼気時(大きく吐くとき)

胸腔が狭まり、胸腔内圧が上がります

→圧力の上がった胸のほうから末梢の手足に向かって

血液が流れます。

 

そう、深呼吸がしっかりできると、

それだけで、手足の隅々までの血流がよくなるのです。

 

だから、しもやけの患者さんの手の色が

良くなったのですね!

 

本当に、呼吸というのは、

身体にとって大切なもの。

 

皮膚にしっかり血液を届けたかったら、

まずは、呼吸を極めるところから。

当院の運動療法プログラムでも、

基本中の基本として、まず最初にやるのが、呼吸。

 

1日2万回以上もする呼吸だからこそ、

しっかりその深さにこだわって、

からだの隅々にまで血液を届ける練習をしてくださいね。