こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の 山本綾子です。
＊＊＊【山本綾子の診察をご希望の方へ】＊＊＊
診察を受ける際の、大切な注意点が書かれています。
貴重な診察時間を無駄にしないために、一読をお願いします。
https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12416124634.html
私、山本綾子のアトピー診察では、
必ず、湿疹の部位を細かく診て、
記録してゆきます。
勿論、湿疹のある部位は、
手できちんと触って、ざらつき具合を見てゆきます。
（それは、ステロイドの強さは、ざらつき具合で決めるから。
絶対に、見た目で判断してはいけません！
ステロイドによる副作用を招いてしまいますから！）
上記の図は、
アトピー患者さんでの典型的湿疹の部位を
示しています。
湿疹の部位がいろいろありますが、
その部位別に、
治すためにはどんな運動療法を行えばよいかを
患者さんには覚えていってもらいます。
例えば、鎖骨部分に湿疹が出る方は、
「○○に気を付けて、△△の運動療法を行う」
という感じです。
全身、こんなに広いのに、
部位別にしっかり戦略を練ることができるのは、
「アトピー発症機序理論」がはっきりわかっているからこそ。
「アトピー発症機序理論」は、
海を安全に航海するための「航海図」のように、
「アトピー治療」という難しい旅を
「最短で効率よく治すための、行き先案内図」のようなもの。
闇雲に、
何か当たればいいなと、手当たり次第に治療を試すのではなく、
「この方針でやっていく」という
大きな方針を教えてくれる、心強い味方です。
この、アトピー発症機序理論に沿って治療してゆくと、
全身にある湿疹も、
ある一定のルールに従って治ってゆくことが、
たくさんの患者さんを診ているとわかります。
それは、どんなに症状が重い人も
「まず、お腹のど真ん中がつるつるになる」
ことが最初の治療ステップだということ。
逆に言えば、全体にそこそこ改善してきたとしても、
お腹のど真ん中がつるつるになっていなければ、
私は、「まだまだこれじゃあ、完治はしないね」と
言います。
それだけ、お腹の真ん中はとても大切なのです。
というのは、お腹の真ん中は「体幹の力」を
反映するからです。
つまりは、「腹横筋」の力。
「負担の少ない」身体の使い方をするためには、
まず最初に体幹を安定させねばなりません。
その、基本中の基本の力が「腹横筋」。
腹圧をしっかり保つことで、身体が安定するからです。
ブレない身体は、負担が少ないですから、
筋肉に対する負担も減り、
血流やリンパ流が流れやすくなり、
皮膚も健康になってゆきます。
あちこちにあっても、
まずは、お腹のど真ん中をつるつるにすること！
これは、とても大切ですので、
忘れないでくださいね。