こんにちは。
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
ときどき、当院には、「脱ステをやめて、ステロイド治療に戻りたいので、ステロイドの使い方を教えてください」と受診してくださる方がいらっしゃいます。
聞くと、ずっと脱ステをしてきたから、「脱・脱ステ」は本当に怖いのだけれども、「山本先生のアトピー発症機序理論や運動療法」
に納得できたから、先生のやりかたを信じてやってみたい、とおっしゃいます。
先日も、まさに「脱ステグループで、一緒に頑張ってきた仲間には
悪いけれど、どうしても人生を変えたくて来ました」という患者様が
いらっしゃいました。
そう、長年頑張ってきた脱ステをやめるというのは、
本当に勇気のいることです。
長年苦しくても頑張ってきたのに、「まるで、これまでの努力や人生を
否定するみたい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
一緒に脱ステで頑張ってきた仲間から抜けて、一人だけステロイド治療に戻ることに後ろめたさを感じる方もいらっしゃるでしょう。
でもね、私は、「脱・脱ステ」は
これまでの努力や人生を否定するものではないと思うのです。
「これからは、私の意志で、自分の人生を切り開いていく!」という
気持ちを行動で示したものだと思うのです。
むしろ、これまでの頑張りがあったからこそ、ステロイドを再度使い始めたとしても、さまざまな学びがあり、「ステロイドに使われる」のではなく、「ステロイドを使いこなす」ことができるのだと思うのです。
「人生を変える覚悟」
大げさな言い方かもしれませんが、その覚悟を持って当院に来られた方は、必ず良い方向に変わってゆきます。
怖くても前に踏み出す覚悟ができた方は
アトピーなんかに、自分の大切な時間をとっていかれないのです。