こんにちは。今日は、静岡から来て下さった男性(30代前半)のお話です。
脱ステで頑張っていたけれども、どうもきれいにならない。ブログを読んで納得したので、ステロイド治療をしてみようと思う、と。
最初に受診されたとき、典型的なアトピー体型=痩せ型+猫背で、診察中に姿勢を注意しても、しばらくするとまたふにゃっと猫背になってしまうような方でした。(それだけ、姿勢を保つ筋力が落ちているということですね)
診察中に何度か姿勢を注意しても
「姿勢を保つのはしんどいですねぇ・・・」となんだか弱気でした。
ですが、1週間後の2回目診察のとき、彼は変わっていました。
背筋がしゃきっとしていました。
そして、1回目診察の時の、なんだか弱気な感じは消え、もともとの優しい人柄を表すかのような、柔らかい笑顔に変わっていました。
私が「1週間のステロイド治療で何が変わりましたか?」とお聞きしたところ、
「人の顔を見て、話ができるようになりました!」
と笑顔で答えてくださいました。
これまで顔の症状が酷かったため、どうしても下向きがちになっていたとのこと。顔がきれいになったことで、まっすぐ人の顔を見て話せるようになったそうです。
もちろん、皮膚はもとの湿疹がほとんど治まり、ごくわずかの乾燥程度となっていました。
そんな彼が診察後にこんなメッセージをくださいました。
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「もうすぐ卒業」と先生からお墨付きをいただけてうれしいです。励みになります。
僕自身、国立病院から町医者まで、多くの皮膚科医の診察を受けましたが、納得のいく説明を得られませんでした。
山本先生のブログを拝見し、直接お話を聞いて、納得して薬を使う決心も出来ましたし、治ることも確信できました。
先生の提唱する「アトピー撲滅プロジェクト」に全面的に賛同します。
アトピーで辛い思いをしている人たち、治療方針に迷っている人たちがいれば、先生の存在を紹介したいと思います。
アトピーを経験し、より良い人生を歩めたと胸を張って言えるように、僕自身もこれから精進していきます。
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2回目診察で症状はごくわずかになっていたこと、もともと身体についての知識がかなりあったこと、
そしてなにより
「アトピーを経験したことにより、より良い人生を歩めたと胸を張って言えるようになろう」
と考えているところに、もうすぐこの患者さんにはアトピーなんて必要なくなるな、と確信しました。
たくさんの患者さんを診ていると、
「アトピーは何かをその患者さんに教えるために症状を出している」
と強く感じます。
食生活が無茶苦茶だったり、考え方があまりに自分を苦しめるものだったり。
姿勢がひどい場合もありますし、呼吸があまりに浅くなっていることもあります。
どれも、そのままの状態では自分をさらに心身ともに不健康にしてしまう。
だから、身体は一生懸命それを訴えようとして、アトピーという症状を出している。
この男性は、ちゃんとその身体からのメッセージを真正面から受け止めようとしている。
アトピーという症状がなくなっても、この男性はきちんと自分を大切にして、毎日を大切に生きてゆくでしょう。
だから、もう大丈夫。身体がそう、安心してくれたら、アトピーは消えてゆくんですよね。おもしろいことに。
ブログをお読みの皆さんも、是非、ご自身の身体を早く安心させてあげてください。