先日、我が家に巨大グモが突如出現しましたビックリマーク

それはうららかな土曜の昼下がり。

テーブルに頬づえをついて、お昼なににしようなんて、

夢想しながらまどろんでいると

静謐なひとときを打ち破るかのような、不穏な男の悲鳴が!!

なんだなんだと、声のしたお風呂場へ急行。

目に飛び込んできたのは、あられもない姿のまま、フリーズしている旦那様目

旦那様の視線の先を目で追うとそこには・・・

お風呂場のドアガラスに、

大人の手のひら大はあろうかと思われる、まるでタランチュラを彷彿させる

巨大グモが・・・叫び

なんだか、木彫りの彫刻オブジェみたいね、

・・・なんて、一瞬、現実逃避に走りたくなる。

でもなんで、どうして?

あんな大きなものが、どうやって家の中へ?

窓はいつでも、開けても網戸なのに?

この家、デザイナーズマンションなのに、巨大グモなんて、

似つかわしくないよね?

・・・と、さまざまな疑問が去来する。

そのとき、視界の中の巨大グモが、わずかに動いたあせる

私は悲鳴をあげながら、近くにあった布団タタキを手にパンチ!

すると、

「生き物を殺しちゃ、だめだよビックリマーク

と、旦那様の非難の声がふりかかってくる。

チッ、偽善者むっ

「じゃあ、どうするつもりむかっ

詰め寄る私。

旦那様は、不承不承、苦肉の策で、風呂桶を手にとり、

それを虫取り網に見立て、

ドアガラスの上のクモめがけて、ガボッと、おおいかぶせた。

きゃあ、かっこいい~、さすが男子ラブラブ

・・・なんて惚れ直したのもつかの間、

「これ以上、おれには何もできない・・・」

と、まさかの力の限界発言ドクロ

はい~~?

そのままそうやって、風呂桶押し付けたまま、

どちらかが息絶えるまで、耐久戦をするおつもりですか?

もう放置プレー

・・・いや、待てよ・・・

一番恐ろしいのは、旦那様が本当の力の限界を迎えて、

手が疲れて任務を放棄したとき。

あんなクモが、家のどこかへ逃げ隠れでもしたら、

ずっとクモの影に怯えて暮らさなければならない叫び

癒しのバスタイムですら、

背後を気にしながらの、罰ゲーム的な時間と化してしまう。

そんなの嫌、耐えられない~~あせる

火事場の底力とはまさにこのこと。

私は、おもむろに、掃除用ゴム手袋をはめた!!

これには旦那様も驚愕のご様子で、目を見開いてこちらを見ている。

しかも、うっすら期待のまなざし。

私は、捕獲の練習。すぶり10回パー

だんな様の、プッという笑い声が聞こえたような気がしたけれど・・・?

私は真剣。チャンスは一回。

旦那様が桶をはなした一瞬を狙わなければならない。

手元が狂えば、クモに逃げられてしまう。

ゴム手袋の中が、じっとりと汗ばむ。

よし・・・

旦那様と目と目が合った瞬間、暗黙のゴーサイングッド!

桶がはずされた瞬間、再びあの不気味な体躯があらわになり、

何かを察したクモが、いどむようにかまえたように見え、

一瞬ひるむ私ガーン

でも、こうなりゃ、ヤケだ、どうにでもなれーーーーメラメラ

と、巨大グモをわしづかみ!

ぐにゃ・・・じゃない、やわ肌じゃない、

ゴワッていう感触・・・。毛ガニ・・・・?

・・・と思いゾッとしながら、旦那様が開け放した窓から、エイっと蜘蛛を投擲。

砲丸投げの室伏さながらのフォームで。

――そうして、恐怖の昼下がりに平穏が戻った。

のちほど、インターネットで「巨大グモ」「風呂場」のキーワードでダメもとで

検索したら・・・

え、まじで??・・・なんと同じ事例や、似たような事例が次々と目

調べによると、

名前はアシダカグモ。

なんでも、ゴキブリを食べてくれる益虫で、

不気味でなければ何匹か家に住まわせると、半年でゴキブリがいなくなる、と。

いやいや充分、不気味汗

江戸時代にゴキブリ退治のため人為的に輸入されたとも言われているそう。

アシダカグモの子グモは孵化したあと

しばらく卵嚢の周りの壁にたむろしていて、

駆除しようと手を出すと

子グモたちはそこら中へと走り出す。

この状況が「蜘蛛の子を散らす」という慣用句の語源となっているとのこと。

3へぇ。(古い)

勇気のある人は、「アシダカグモ」で検索してみてください。

私が見た未確認生物がどんなに凄かったかが、確認できます。

そして、この一件から

年上女房は、旦那様に全面的に頼りにされてしまう。

年上女房は、一難ごとにたくましく、ずぶとくなっていき、

旦那様は一難ごとに女々しく、か弱くなっていく。

ということが、わかりましたねチョキ

年上女房はつらいよ。・・・とほほ