おはようございますニコニコ

川本治療所公認
アドレナルプロセラピスト
川野綾子です


東京豊島区・北海道帯広市で
副腎疲労・脳疲労施術をしています


アドレナル(副腎)・セラピーは
理論は奥深く、神経追跡療法は
泥臭くがモットーです







お知らせです。





今回は、自傷行為、希死念慮についてです。
抑鬱、発達障害を抱える人たちについて回るこの症状は、コントロールが最も難しい精神状態の一つです。


人間の脳には前頭前皮質、扁桃体と呼ばれる部位があります。
前頭前皮質は衝動の抑制・意思決定・感情調節、扁桃体は恐怖・苦痛・強いネガティブ感情を処理する役割を担っています。前頭前皮質の活動低下が自傷行為や希死念慮に最も深く関わっており、以下のような神経回路によって引き起こされています。



自傷行為の場合

扁桃体が過活動→感情的苦痛が耐えられなくなる→前頭前皮質による抑制が間に合わない→自傷→エンドルフィン・ドーパミン放出→一時的苦痛軽減(負の強化)→行動の強化



希死念慮の場合
慢性ストレスによるHPA軸の亢進→前頭前皮質のセロトニン低下→腹内側前頭前皮質が「未来への期待」として生成できなくなる→帯状回が「苦痛からの回避」として死の認知的な処理



通常、健常な状態では前頭前皮質が扁桃体の反応を抑制します。自傷・希死念慮のある状態は、この抑制回路が慢性的に機能不全を起こしているということでもあります。
では、これらを起こす理由である扁桃体の過活動や前頭前皮質の機能低下に対してどのような対処が有効になるでしょうか。
この衝動は脳の回路に由来するものであり、心の問題ではありません。特に急性期の状態においては、頭で考え判断することが神経生理学的に困難な状態であるため、体の感覚器官に直接働きかけるものが有効です。



急性期の対処法としては以下のようなものがあります。
・氷嚢や保冷剤などを体に当て、迷走神経肢の刺激を促す
・二段階呼気を用いて深いため息を行い、CO2を急速に排出させる
・体を擦る、香りの強いアロマなどを嗅ぐ
・見えるもの5つ→触れるもの4つ→聞こえるもの3つ→匂い2つ→味1つの感覚を順に確認する(5-4-3-2-1法)


いずれも身体的な感覚に能動的な働きかけを行うことによって、現実の文脈処理を再開することを目標とる動作になっています。


急性期には周りの人間が対応することが多くなると思いますが、その際に決してやってはいけないことがあります。


・大きな声、強い口調で語りかけること
・落ち着いてと言うこと
・説得やアドバイス、現在起きている状態の理論的な説明
・強引な身体的接触(抱きしめたり擦ったりすること)
・状態について問い詰めたり、責めたりすること
・怒ってその場から離れること


これらを行わずに身体的な安全の確保、落ち着いたトーンと表情を保って相手に話しかけることが必要です。ですが、いずれも急性期に行うことは非常に難しいため、このような手法を事前に共有、取り決めておくことが有効になります。







いい会話とは「意見が違う」という
出発点から始まり
「協力しよう」でしめくくるもの

〜中山庸子〜


会話が必要であり
施術が必要なのです





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慢性疲労症候群と感覚過敏